CG映像制作の流れと費用相場|制作ソフトや外注のポイントも解説

2026.02.25

「CG映像の制作は何から始めればいい?」
「費用相場はどれくらい?」
「自社制作と外注、どちらが正解?」

と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

近年は、CG動画作成アプリや無料ソフトの進化により、スマホでもCG動画を作れる時代になりました。

一方で、クオリティや目的に応じた制作工程やツール選びを誤ると、時間やコストを無駄にしてしまうこともあります。

本記事では、CG映像制作の基本から制作の流れ、費用相場、おすすめの制作ソフト、外注時のポイントまでを網羅的に解説します。

これからCG映像を活用したい担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

CG映像とは?

CG映像とは「Computer Graphics」の略称で、コンピュータを使って描かれた画像や映像の総称です。

実写では撮影が不可能なアングルや、まだこの世に存在しない製品の完成予想図を視覚化できる点が最大の強みと言えます。

関連記事:CG技術とは?CGのメリット・デメリット、活用例について解説

3DCG、2DCG、VFXの違い

映像表現には大きく分けて3つの種類があり、用途によって使い分けられます。

種類 特徴 主な活用シーン
3DCG 仮想の立体空間でモデルを作る アニメ、ゲーム、Roblox、商品紹介
2DCG 平面的な図面やイラストを動かす 解説動画、モーショングラフィックス
VFX 実写映像にCGの特殊効果を加える 映画、ドラマ、インパクト重視のCM

3DCGは、Robloxのようなバーチャル空間や、自由な視点移動が必要なメタバース体験に欠かせない技術です。

一方で、2DCGは親しみやすさを演出しやすく、VFXは現実では不可能な演出を実写に加える際に重宝されます。

関連記事:3DCGとは?CGとの違いや活用事例、作り方を簡単に解説!

CG映像制作のメリット

最大のメリットは、現実には存在しないものや、撮影が困難な場所を視覚化できる点にあります。

例えば、発売前の新製品や精密機器の内部構造も、CGであれば実物以上に分かりやすく表現可能です。

また、一度制作した3Dモデルは、Webサイトやメタバース、展示会など複数のメディアで再利用できます。

これにより、中長期的な視点で見ると、コンテンツ制作の効率化とブランドイメージの統一を同時に実現できるでしょう。

関連記事:CG映像を活用するメリット・デメリットやその作り方を解説

CG映像制作工程を徹底解説!企画から納品までの手順

CG映像制作は多くの専門的な工程を経て完成します。

各ステップの役割を理解することで、制作会社との意思疎通がスムーズになり、手戻りのリスクを減らせます。

関連記事:3DCG動画とは?動画の作り方、制作費の相場、制作会社の選び方を解説

ステップ1:企画・構成の立案

まず最初に行うべきは、映像を制作する目的とターゲット層を明確に定義することです。

「新商品の認知度を上げたいのか」「複雑な機能を理解させたいのか」によって、適した表現手法や予算配分が大きく変わるからです。

この段階で納期や全体の予算を確定させ、チーム全体で共通のゴールイメージを持つことがプロジェクト成功の第一歩となります。

ステップ2:シナリオ・絵コンテ制作

企画が固まったら、映像の具体的な「設計図」となるシナリオと絵コンテを作成します。

絵コンテとは、カットごとの構図やキャラクターの動き、セリフなどをイラストで時系列に並べたものです。

カメラアングルやシーンの切り替わりを可視化することで、制作スタッフ間での認識のズレをなくし、効率的な作業が可能になります。

ステップ3:デザイン設計(プリプロダクション)

3D化する前に、キャラクターや背景、小道具(プロップ)のデザインを2Dのイラストで細かく決定します。

ここでビジュアルのトーン&マナーを固めておくことで、後の工程での大幅な手戻りを防ぐことができます。

世界観の統一はブランドイメージを左右するため、細部までこだわりたい重要なプロセスです。

ステップ4:3Dモデリング制作

デザイン画という「平面」の図面を元に、専用ソフトを使って仮想の3D空間上に立体的な形状を作り上げていく工程です。

作り方には、板を貼り合わせて形を作る「ポリゴン」と、粘土のように削ったり盛ったりする「スカルプト」の2種類があります。

例えば、カチッとした工業製品はポリゴンで、生き物のような複雑な曲線はスカルプトで、と使い分けるのが一般的です。

精密な製品を扱う場合は、CADデータを取り込んでベースにすることで、より正確なモデリングが可能になるでしょう。

ステップ5:リギングとセットアップ

作成した3Dモデルに「骨格(リグ)」を入れ、各関節がどのように動くかを設定する作業です。

キャラクターであれば肘や膝の曲がり方、機械であれば部品の可動範囲を細かく指定します。

この設定が丁寧であるほど、後のアニメーション工程で自然で滑らかな動きを実現できるようになります。

ステップ6:アニメーション制作とモーションキャプチャ

骨格を入れたモデルに、実際の動きをつけていく工程です。

手作業でポーズをつける「キーフレーム設定」のほか、人間の動きをセンサーで記録する「モーションキャプチャ」も頻繁に活用されます。

特にRobloxなどのメタバースでアバターを動かす際は、モーションキャプチャを使うことで、人間らしい生き生きとした表現が可能になります。

ステップ7:ライティングと質感設定

光源を配置し、物体の表面に色や光沢、透明度などの質感(テクスチャ)を設定します。

金属の冷たさや肌の温もりを表現することで、映像のリアリティが劇的に向上するでしょう。

照明の当て方ひとつでドラマチックな演出も可能になるため、アーティストの腕の見せ所とも言える工程です。

ステップ8:レンダリング(映像の書き出し)

ここまでの膨大な3Dデータを、コンピュータに計算させて最終的な2D映像として書き出す作業です。

高画質な映像ほど計算負荷が高まり、数分の動画でも処理に数日かかるケースが珍しくありません。

レンダリング時間を短縮するために、高性能なサーバー群を活用して並列処理を行う工夫も一般的です。

スケジュールの終盤でこの工程が来るため、トラブルに備えて余裕を持った計画が求められます。

ステップ9:ポストプロダクション(最終仕上げ)

書き出された映像素材をつなぎ合わせ、色調補正(カラーグレーディング)や特殊効果を追加します。

BGMやナレーション、効果音を組み合わせることで、視聴者の感情に訴えかける完成した映像へと仕上げます。

全ての要素が調和しているかを確認し、最終的なクオリティチェックを経て納品となります。

CG映像制作の費用相場と外注時のポイント

外注を検討する際は、予算感とパートナー選びの基準を知っておくことが大切です。

CG映像制作の費用相場と料金体系

CG制作業界では、1人工(にんく)=約5万円が一般的な相場です。

人工とは、CGクリエイター1人が1日フル稼働した場合の作業単価を指し、制作費用は「クリエイター人数 × 制作工数」で算出されます。

そのため、1分のCG動画制作では100〜140万円が目安とされ、1カット(約10秒・300フレーム)あたり15〜20万円が相場です。

急ぎの案件では特急料金が発生する場合もあります。

用途 カット数目安 費用相場
テレビ用CG動画 2~3秒ほど 30万円~
インフォマーシャル 60秒ほど 150万円~
広報・商材紹介CG 内容による 100万円~

Robloxなどのメタバース空間内に構築するワールドや、3Dプロモーション映像も、演出内容で価格が変わります。

単純な紹介動画よりも、インタラクティブな要素を含む方が開発コストは高くなる傾向にあります。

制作会社選定と外注成功のポイント

CG映像を外注する際は、単に費用の安さだけで判断するのではなく、実績・得意分野・コミュニケーション力を重視することが重要です。

CGプロダクションごとに、広告CG、プロダクトCG、キャラクターCG、VFXなど強みが異なるため、自社の目的に合った制作会社を選定しましょう。

また、見積もりを比較する際は、金額だけでなく「修正対応の範囲」や「著作権の取り扱い」が明確かどうかもチェックすべき点です。

自社のビジネス目的を理解し、技術的な側面だけでなく戦略的な提案をしてくれる会社こそが、最良のパートナーになります。

関連記事:CG制作会社の選び方・注意点とは?おすすめの会社6選を紹介!

おすすめのCG映像制作ソフト5選【無料・有料】

続いて、おすすめのCG映像制作ソフトを5つ紹介します。

用途や予算に合わせて、適切なツールを選択しましょう。

Blender:無料で使える高機能CG動画制作ソフト

オープンソースで開発されており、誰でも全ての機能を無料で利用できる画期的なソフトです。

モデリングからアニメーションまで一通りの作業が可能で、世界中に広大なコミュニティが存在します。

初心者が学習するための情報サイトや動画も豊富にあり、コストを抑えて始めたい方に最適です。

Maya:業界標準のプロ向けCG映像制作ソフト

ハリウッド映画や大手ゲーム会社の制作現場で、世界標準として使われているプロフェッショナル向けソフトです。

非常に高度なアニメーション機能と安定性を誇り、複雑な表現を追求するプロの現場には欠かせません。

サブスクリプション料金は高めですが、本格的にCG映像仕事を目指すなら避けては通れないツールです。

3ds Max:建築ビジュアライゼーションに強いCG制作ソフト

建築デザインや製品設計の分野で圧倒的なシェアを誇るソフトです。

図面データとの親和性が高く、フォトリアルな建物の完成予想図や内覧アニメーションの制作に向いています。

Mayaと同じオートデスク社の製品ですが、より設計・製造寄りの機能が充実しているのが特徴です。

Cinema 4D:直感的に使えるCG映像ソフト

操作画面が分かりやすく、デザイナーが直感的に扱えることで定評があるソフトです。

特にロゴを動かしたり、抽象的なグラフィックを多用したりする「モーショングラフィックス」の制作に強みがあります。

After Effectsとの連携も非常にスムーズで、短期間で洗練された広告映像を作りたい場合に適しています。

After Effects:2DCG・VFX制作の定番ソフト

映像の合成や加工、2Dアニメーションの制作において世界中で愛用されているソフトです。

3Dモデルを一から作る機能は限定的ですが、映像に光のエフェクトを加えたり、文字を格好よく動かしたりする作業では主役となります。

他のCGソフトで書き出した素材を最終的に仕上げる「ポストプロダクション」の工程でも必須の存在です。

スマホで使えるCG動画作成アプリ

最近では、スマホやタブレットで手軽にCG動画の作り方が学べるアプリも増えています。

例えば「Nomad Sculpt」は、画面をなぞるだけで直感的に粘土細工のような造形ができる優れたアプリです。

また「Prisma3D」を使えば、モデルの配置から簡単なアニメーションまでスマホ一台で完結できます。

まずは身近なデバイスでCGの世界に触れてみるのも、一つの賢い選択肢でしょう。

最新のCG映像技術と今後の活用可能性

最後に、最新のCG映像技術と今後のCG活用の可能性について解説します。

CG技術は今、エンターテインメントの枠を超えてあらゆる産業へ広がっています。

最新CG技術のトレンドとリアルタイムレンダリング

これまでは数時間かかっていた書き出し作業を瞬時に行う「リアルタイムレンダリング」が普及し、制作効率が飛躍的に向上しました。

これにより、制作の途中でクライアントが映像を確認し、その場で修正を反映させるといったスピード感のある進行が可能になっています。

また、AIによるテクスチャ生成や自動アニメーション技術も、制作コストの最適化に大きく貢献しています。

メタバース・VR/ARとCG映像の新たな活用事例

CG映像は「鑑賞するもの」から「体験するもの」へと進化しています。

例えば、製造業では工場を丸ごとCGで再現する「デジタルツイン」により、稼働効率のシミュレーションが行われています。

また、医療現場ではVR映像を使った手術の予行演習、教育現場ではARを使った歴史的建造物の復元体験など、活用の幅は無限大です。

Robloxのような巨大プラットフォームを活用すれば、これらの体験を世界中のユーザーに瞬時に届けることも可能となるでしょう。

関連記事:企業がデジタルマーケティング手段に「Roblox」(ロブロックス)を選ぶ理由

まとめ

CG映像制作は、単なるビジュアル作成ではなく、企業のメッセージを直感的に伝え、顧客体験を豊かにするための投資です。

目的を明確にし、適切なツールやパートナーを選ぶことで、ビジネスの可能性は大きく広がります。

newtraceでは、広告用CGやプロモーション映像の制作はもちろん、Robloxを活用したメタバース展開まで、企業の課題に合わせた最適なソリューションを提案しています。

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