3DCG動画とは?動画の作り方、制作費の相場、制作会社の選び方を解説

2025.01.22

コンピュータ上で作成された画像や映像を表現するCG(Computer Graphics・コンピュータ グラフィックス)の種類の1つに「3DCG」があります。

3DCGは、3次元の立体的な表現ができ、実写にも見劣りしない表現が可能なので、映像作品や商品広告など、ビジネスに活用できます。

しかし、ビジネスに活用するには、特徴を理解する必要があります。

この記事では、3DCGのメリット・デメリット、3DCG動画の制作費の相場、3DCG動画を制作会社に依頼する時の注意点について解説します。

3DCGとは?

 

3DCGとは、(Three-dimensional Computer Graphics)の略称で、3次元コンピュータ グラフィックスのことです。

コンピュータ上で立体的な描写を作成します。

技術が進歩したことで、実写と見間違うようなリアルな表現ができるようになりました。

実在しないものを3DCGで描写して、実写映像と組み合わせることも可能です。

3DCGは映画などの映像業界をはじめ、さまざまな分野で活用されています。

2DCGとの違い

CGには、3DCGの他に2DCGが種類があります。

2DCGは、Two-dimensional Computer Graphicsの略称で、2次元コンピュータグラフィックスの略称です。

平面的なCGのことで、セル画で描かれたアニメや紙に描かれたイラストやロゴをイメージすると分かりやすいでしょう。

アニメなどでは、動きがあるキャラなどを3DCGで描き、動きがない背景を2DCGで描いて併用する使い方もあります。

3DCG動画のメリット

 

3DCG動画には、このようなメリットがあります。

実写では難しい表現ができる

3DCGでは実写で表現が難しい宇宙空間、水中、土中、無数の雷が光る空などの描写が可能です。

これまで、現実的・技術的に難しかった表現がアイデア次第で、インパクトのある動画が3DCGによって、実現できるようになりました。

現実には存在しない人や物を再現できる

現実には存在しない人物、生物、建物、自然環境などが再現できるのも3DCGのメリットです。

特殊メイクやセットでも再現できますが、メイクは撮影するたびに必要となり、セットを作るには時間とコストがかかります。

3DCGなら、どちらも不要なので時間とコストが抑えられます。

自由に動かせる

3DCGは立体的に描かれているので、拡大・縮小、360度自由に動かせます。

映画などのキャラやオブジェクトを好きな角度から、見て楽しめます。

商品広告では、気になる部分を自由に見られるので、商品をイメージしやすくなり、購入する判断材料として役立ちます。

動画を修正しやすい

実写の場合、不必要なものが映りこんでしまうと、撮り直す必要があります。

3DCGでは、そもそも、無関係なものが映りこむことがありません。

後から人や物を削除することもでき、追加することも可能です。

また、服や物の色だけ変更できます。

修正対応が容易なのも3DCGのメリットです。

コストカットしやすい

実写で商品広告を撮影する場合、商品が存在しないと撮影できません。

3DCGなら、商品が設計段階で試作品が存在しなくても、3DCGで作成して撮影可能です。

例えば、自動車の場合、試作品を作るコストは安くありません。

しかし、3DCGで作れば、試作品を作るよりもコストが抑えられます。

広告効果が期待できる

視覚的にインパクトのある動画を作ることで、高い広告効果が期待できます。

3DCGは実写では難しい描写が可能です。

商品を透過して内部構造を見せる、暑い夏から一瞬で寒い冬に移り変わるなど、インパクトある動画によって、企業や商品をアピールする高い広告効果が期待できます。

3DCG動画のデメリット

 

ここでは、3DCGのデメリットを解説します。

静止画・断面図の描写は苦手

静止画や断面図は、3DCGの苦手な描写と言えます。

静止画や断面図は平面図なので、2DCGの方が適しています。

3DCGは立体的な表現に強みがあるので、静止画や断面図を作る場合は、3DCGにこだわらず、2DCGでの作成をおすすめします。

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こちらで解説した、3DCGのメリットを活かした広告効果が高い動画の作成が可能です。

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3DCG動画の作り方

 

3DCG動画の作り方、手順について解説します。

動画の企画、構成などを明確にする

動画の企画、構成を明確にしましょう。

動画を作る目的、ターゲット層を明確にします。

目的もターゲット層も不明確だと、見る人に意図や目的が伝わらず、集客や購買欲アップなどの効果が期待できません。

構成にも注意が必要です。

起承転結ができていないと、内容が分かりづらくなります。

起承転結を意識した構成とシナリオを作り、動画を見た人に意図が伝わるようにしましょう。

三面図の作成

次にキャラやオブジェクトの三面図を作成します。

3DCG動画は立体なので、正面、側面、上面の3つの三面図を作成して、構造やサイズを明確にします。

三面図を作成しないと、キャラやオブジェクトの見た目やサイズが、角度によって不安定になります。

見た目やサイズを保つために三面図を作成しましょう。

モデリングとテクスチャリングを行う

キャラやオブジェクトの形状を作るモデリングと、リアルな見た目になるように色を塗るテクスチャリングを行います。

モデリングでは、どこから見ても違和感がないよう比率に注意して、リアルな見た目を作ります。

テクスチャリングでは質感も与えられるので、リアルな見た目となるように作成します。

リギングとスキニングを行う

リギングとは、骨格となるフレームをキャラやオブジェクトに埋め込む工程のことです。

スキニングとは、埋め込んだフレームとキャラやオブジェクトを一体化させて、違和感なく動かせるようにする工程です。

リギングとスキニングができていないと、表情や体の動きに違和感が生じます。

1回の調整で一体化させるのは難しいので、調整を繰り返しながら、違和感がないように一体化させます。

ライティングを設定する

シーンやキャラクターなどに、光や影を設定することをライティングと言います。

光の方向、強さ、角度を調整することで、実写とそん色ない立体的で自然な質感を再現できます。

最適なライティングができれば、見る人にインパクトを与えるシーンができるので、こちらも重要な工程です。

レンダリングする

3DCG動画のデータを書き出すことをレンダリングと言います。

レンダリングは、ここまでのすべての工程を経て最後に行う工程で、最終的な映像を作り出します。

情報量が多く、高度な計算が必要になるため、レンダリングは時間がかかる工程です。

すべての映像を完成させてから行うよりも、完成したところまで定期的に行うことをおすすめします。

3DCG動画の制作費の相場

 

3DCG動画の制作費の相場について解説します。

ただし、制作費は会社ごとに異なるため、参考としてお考えください。

人物の相場

人物の制作費は、10万円からです。

人数と動きで制作費は異なります。

立っているだけの人物と、激しく複雑な動きをする人物とでは、携わる人員数や工数が変わります。

3DCG動画の制作費は、制作に携わる人員数と工数をかけるのが基本的な考え方です。

そのため、人数と動き次第で数十万か、それ以上になる可能性があります。

動物・建造物などの相場

動物や建造物の相場は、10万円からです。

複雑な動きをする動物、構造が複雑な建造物も、人物と同じく、制作費が大幅に上がる可能性があります。

注意したいのが、制作費と制作物の品質が比例するとは限らないことです。

制作会社には得意分野があります。

不得意な分野だと、時間と制作費がかかる割に品質が期待できない場合があります。

また、製作期間が短いと、残業や休日出勤で対応する場合があります。

これらの費用も制作費として請求されるため、この2つについても注意しましょう。

3DCG動画を制作会社に依頼する時の注意点

 

自社で3DCG動画を制作するノウハウがない場合、制作会社に依頼しますが、制作会社なら、どこでも良い訳ではありません。

制作会社に依頼する時の注意点を解説します。

実績を確認する

制作会社の実績やポートフォリオを確認しましょう。

映画、アニメ、ゲームなどの制作実績がある会社は、高品質の3DCG動画に強みがあると判断できます。

広告関連の実績が多い会社は、宣伝効果が高まる3DCG動画に強みがあると言えます。

実績とポートフォリオを確認して、3DCG動画を作る目的とマッチしている会社を選びましょう。

技術力を確認する

技術力やマーケティングスキルも確認しましょう。

クリエイターやマーケティング担当者の経験、人数が多い方が、高品質な3DCG動画を制作してくれる可能性が高まります。

少人数の会社は、柔軟に対応してくれる場合があります。

技術力の他に対応力も考慮するといいでしょう。

円滑なコミュニケーションが取れるかを確認する

円滑なコミュニケーションが取れるかも確認すべきポイントです。

意思疎通が不完全だと、動画の質や方向性に悪影響が出ます。

認識のずれに気付いて修正しようとすると、余計な時間とコストが発生するか、修正が間に合わない・できない恐れがあります。

最初の相談で、スムーズなやり取りができるか確認しましょう。

料金体系について確認する

3DCG動画の制作費用は、会社によって異なります。

追加料金が、たびたび発生すると制作予算を圧迫して、予定にない支出が発生する恐れがあります。

料金体系の確認と、依頼前に詳細な見積もりを出してくれるか、追加料金の発生条件の説明があるかなどを確認しましょう。

複数社の見積もりを確認する

複数社に見積もりを出してもらい、上記4つの項目を確認して、コストパフォーマンスに優れた会社に依頼しましょう。

高品質な動画を作るのはもちろんですが、予算内で動画を制作することも重要です。

複数の会社に見積もりを依頼して、最適と考えられる会社に依頼しましょう。

まとめ

 

3DCG動画は集客力アップや宣伝効果など、さまざまな効果が期待できます。

しかし、目的や動画の品質によっては期待した効果が得られません。

宣伝などの目的を満たせる3DCG動画を作るには、制作会社選びが重要です。

newtraceでは、広告、プロモーションなどのCG制作を行っています。

実写映像にも見劣りしない高品質の映像、ストーリー性のある訴求力ある動画を提供します。

インターネット向けの広告の他に、屋外のL字モニターに3DCGの知見を活かした立体的な宣伝広告を行った豊富な実績もあります。

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