リッチコンテンツとは?活用するメリットや成功事例を紹介

2024.11.06

「リッチコンテンツとは?」
「コンテンツをリッチ化するメリットとは?」

と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。

表現の幅が広がる、印象に残りやすいなど、リッチコンテンツを活用するメリットは数多くあります。

ただ、コストがかかるなどのデメリットも併せて確認しておくことが大切です。

今回の記事では、リッチコンテンツに関する基礎知識、リッチコンテンツを活用するメリットとデメリット、リッチコンテンツの活用事例を解説します。

リッチコンテンツとは

リッチコンテンツ(Rich Contents)とは、「表現豊かなコンテンツ」を意味するマーケティング用語です。

英語の「Rich(贅沢な、豊かな)」と「Contents(内容)」を組み合わせた言葉で、「リッチメディア広告」と呼ばれることもあります。

具体的には、テキストに加えて、音楽や動画、CG、アニメーションなど動的な要素を含むコンテンツを意味することが多いです。

リッチコンテンツの需要が高まっている理由

近年では、リッチコンテンツを活用する動きが広まっています。

これまでは、テキストや静止画を使ったコンテンツが主流でした。

しかし、通信技術が飛躍的に向上したことにより、動画などのリッチコンテンツが積極的に活用され始めています。

通信技術の向上に加え、動画投稿プラットフォームの台頭やスマートフォンの普及などもリッチコンテンツが普及した背景に挙げられるでしょう。

特に動画広告は、急成長を遂げている分野です。

サイバーエージェントが実施した調査によると、市場規模は2023年時点で6,253億円を記録し、2027年には1兆228億円に到達すると予想されています。

そのため、将来的にも動画を活用したリッチコンテンツの活用が広がっていくでしょう。

参考:株式会社サイバーエージェント「サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を発表」

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リッチコンテンツを活用するメリット

どうして、リッチコンテンツの注目度が高まっているのでしょうか?

以下で、リッチコンテンツを活用するメリットを紹介します。

説明しやすくなる

画像・テキスト以外の表現も活用できるリッチコンテンツでは、ユーザーにわかりやすく情報を伝えられます。

リッチコンテンツは視覚のみならず、聴覚にも訴えられるため、ユーザーが情報をキャッチしやすくなるためです。

例えば、動画と音声でサービス登録の流れを説明したり、CG映像でブランドイメージを表現したりすることもできます。

わかりやすく説明できれば、お問い合わせ数も増加し、生産性向上も期待できるでしょう。

印象に残りやすい

通常のコンテンツと比較すると、リッチコンテンツの方が印象に残りやすいでしょう。

リッチコンテンツにはテキストや画像に加えて、動画や音声なども含まれており、ユーザーの興味・関心を惹きつけることができます。

例えば、ヘアケア製品のプロモーションをする場合、どちらの方がユーザーに印象付けられるでしょうか。

1. テキストでヘアケア製品の魅力を羅列する
2. ヘアケア製品を使用後のサラサラした髪の毛の動きを映像で表現する

後者のリッチコンテンツの方が印象に残りやすいのではないでしょうか。

加えて、ブランドイメージにあった音楽を挿入したり、商品を使用している様子を映像で伝えたりすることもできます。

Webサイトの滞在時間を長くできる

Webサイトの滞在時間とは、1回のセッションでユーザーがWebサイトに滞在した時間のことです。

滞在時間を長くすることで、ユーザーにより多くの情報を届けられるだけでなく、検索エンジンからの評価を高められます。

リッチコンテンツは、Webサイトの滞在時間を長くするのに有効です。

テキストだとユーザーが飽きてしまい、早い段階で離脱してしまう可能性があります。

一方、リッチコンテンツはユーザーを飽きさせない表現が可能で、興味を持ってもらいやすいのです。

リッチコンテンツを活用するデメリット

それでは、リッチコンテンツを活用するデメリットはあるのでしょうか?

以下で、詳しく確認していきましょう。

コストがかかる

リッチコンテンツを活用する上で懸念されるのが「コストがかかる」点です。

動画や音声を使ったコンテンツを制作する場合、テキストや画像のみのコンテンツよりも多くの制作費用がかかります。

リッチコンテンツ制作を外注したり、専用ソフトを用意したりする必要があるためです。

加えて、より多くの制作時間を必要とするため、人件費も高くなります。

ただ、リッチコンテンツによって得られるリターンは大きいため、長期的に考えればコスト的なメリットは大きいでしょう。

データ容量が大きくなる

データ容量が大きくなる点も、リッチコンテンツを活用する際に懸念されます。

近年、インターネットの通信回線は高速化しており、リッチコンテンツを閲覧する上で問題は生じにくいです。

しかし、データ容量が大きすぎたり、ユーザーの通信環境が悪かったりすると、コンテンツがすぐに表示されないことがあります。

コンテンツの表示スピードが遅いと、ユーザーにストレスを与えてしまうだけでなく、検索エンジンからの評価が下がってしまうため注意が必要です。

情報量が多くなる

リッチコンテンツを活用するデメリットとして、情報量が多くなりすぎてしまう点が挙げられるでしょう。

情報量が多すぎると、ユーザーに最も届けるべき重要な情報が埋もれてしまいます。

例えば、1つのWebページ内にテキストや動画、漫画、音声などのさまざまな要素を取り入れてしまい、かえって見にくくなっているケースも少なくありません。

そのため、リッチコンテンツを制作する際は、必要な情報をわかりやすく伝えることを意識することが大切です。

リッチコンテンツの活用事例

ここでは、リッチコンテンツの活用事例を紹介します。

TikTokの活用事例:Duolingo

外国語を学ぶためのアプリ「Duolingo」はTikTokの活用で、語学学習という真面目なイメージを脱却し、若年層に親しみを持ってもらえるブランディングに成功しました。

エンタメ性とトレンドを意識した投稿やユーザーそれぞれが定めた目標を取り入れることで、ユーザーの継続性が向上しました。
2021年の売上高が375億円でしたが、2年後の2023年は795億円と2倍以上の売上を記録しており、TikTokの若年層への拡散力をブランディングに成功させた事例と言えます。

LINEの活用事例:BEAMS

BEAMSは、LINEをEC送客ツールから顧客体験向上のツールへと進化させました。

BEAMSはLINEミニアプリを活用して、デジタル会員証やECサイト機能をLINE上で展開しました。

ユーザーは新たなアプリのインストールする必要がなく、LINE内で商品の購入まで完結が可能です。

LINEの利便性とユーザー数を活用して、スムーズなマーケティング戦略と新たな顧客体験が実現し、購入額1.5倍アップに成功しました。

インスタグラムの活用事例:ハーゲンダッツ ジャパン

ハーゲンダッツ ジャパンはSNSマーケティングに積極的に取り組んでいます。
SNSの中でも、若年層のユーザーが多いとされるインスタグラムでは、ビジュアルを意識した投稿に注力しています。

商品にマッチしたビジュアル表現とSNSの特徴である双方向のコミュニケーションは訴求力が高く、SNSごとのユーザー層に合わせた表現を行うことで、ブランド価値の向上とファン獲得に成功しています。

Gmailの活用事例:GMOインターネットグループ

GMOインターネットグループは、自社のメールにBIMIを導入しました。
BIMIとは、メールアイコンにブランドロゴを表示する技術で、メールの受信者が視覚的に送信元を確認できるため、フィッシング詐欺などのなりすまし対策に有効です。

ロゴ表示による視覚的な訴求力はセキュリティ対策だけでなく、GMOというブランドによるメールの開封率やクリック率の向上にも貢献します。

視覚的な安心感と信頼性の向上は、メールマーケティングのエンゲージメント強化の成功事例と言えます。

リッチコンテンツ化を進める際のステップ

リッチコンテンツ化を進める際は、以下の5つのステップで解説します。

目的・ターゲットを定義する

リッチコンテンツを制作する際、最初に考えなければいけないのは「誰に何を伝えたいのか」を明確にすることです。

つまり、目的とターゲットの明確化です。
どちらも曖昧では方向性がぶれてしまい、期待した成果を得ることが難しくなります。
ターゲットとなる層がどのようなことに興味を持っているのか、ニーズや課題を見極める必要があります。

また、ターゲットと目的が明確になれば、リッチコンテンツの設計内容も見えてきます。

文字や画像による情報や表現方法がターゲットと目的にマッチした内容となるため、ターゲット層にとって価値のある体験を提供できます。

競合調査とベンチマークを行う

リッチコンテンツの企画前に競合他社の調査とベンチマークを行っておきましょう。
ライバルとなる企業がどのようなコンテンツを制作しているか調査することで、自社ブランドに最適な表現方法が見えてきます。

特に売上や知名度の向上などの成果を出している競合他社の事例をベンチマークすることで、どこを差別化できるのか、オリジナリティを見い出すヒントが見つかります。

企画が完全なオリジナルであっても、ユーザーに「どこかで見たことがあるような気がする」と評価されてしまうと、自社ブランドの価値、売上向上などにつながりません。

競合他社の調査とベンチマークは重要な工程です。

コンテンツを企画する

ターゲットと目的の明確化と競合の調査を終えたら、コンテンツを企画していきます。
ここでは、リッチコンテンツの形式、導線の設計、動画や文字情報など、どのように視覚化していくかが重要です。

特にリッチコンテンツの特徴であるビジュアルと感情への訴求力が高い企画を生み出せれば、ユーザーの体験の質が大きく向上します。

また、チーム全員が企画内容を正確に理解できるよう内容を具体的にまとめて視覚化も行いましょう。

チーム内での認識が一致していれば、効率よく仕事が進められます。

試作・検証を行う

試作と検証も重要です。
企画段階では問題点がなくても、試作してみると気付かなかった見落としに気付くことがあります。
操作性、動画などのビジュアルの表現、インタラクティブな要素に企画した内容と異なるものがあるか、改善の余地があるかなど検証を行います。

検証は企画チーム以外の意見を聞くのも重要です。

企画のコンセプトを知らない人にはどのように感じるかという意見は貴重です。
試作と検証を繰り返し、企画した内容がそのままユーザーに提供できると判断できたら、公開します。

効果測定と改善サイクルを行う

公開後の効果測定を行います。
公開前の検証で十分と判断した内容でも、ユーザーには異なって見える可能性があります。

ユーザーの「閲覧数」、ユーザーが「いいね」や「コメント」などのアクションを取った「エンゲージメント率」、サイトの登録、購買行動などの行動を取ったユーザーの割合を示す「コンバーション率」を確認して、目標が達成できているかを数値で評価を行います。

目標未達、または達成できていても、ユーザーから改善を望むような声がある場合は、改善策を模索します。

効果測定と改善サイクルを繰り返すことで、ユーザーが満足する体験の場を提供することが実現します。

リッチコンテンツを成功させるための4つのポイント

リッチコンテンツを成功させるには、こちらの4つのポイントを意識しましょう。

ニーズ・ストーリー性のあるコンテンツを作成する

リッチコンテンツを成功させるには、ユーザーのニーズに沿っていることと、ストーリー性のあるコンテンツであることです。

ただ、目を引きやすい動画などのコンテンツを作っても、ユーザーのニーズに合わなければ、注目を集めませんし、ストーリー性がないものも「きれいな映像」という感想で終わると、リッチコンテンツとして成立しません。

マーケティングが目的である以上、ユーザーに興味を示してもらい、最終的にブランドの知名度向上や購買などの行動につなげることが重要です。
ユーザーのニーズに合う内容で、ユーザーが自ら閲覧するようなストーリー性あるコンテンツを作成しましょう。

情報量を詰め込みすぎないようにする

リッチコンテンツは表現の幅が広いため、多くの情報を提供することが可能ですが、情報量が多すぎるとかえって、本当に伝えたい核心となる情報が埋もれてしまい、ユーザーに届きにくくなります。

情報過多のコンテンツはユーザーの途中離脱につながり、よりわかりやすく表現を使用している同業他社にユーザーが流れる恐れがあります。

情報量の多さと、コンテンツの質は必ずしも比例しません。

伝えるべきテーマは1つにしぼりましょう。

音声コンテンツに配慮する

音声コンテンツへの配慮も重要です。
映像は音が少ない静かなシーンのはずなのにBGMが大きい、またはシーンとBGMが合っていないとユーザーは違和感を覚えます。

音声コンテンツもユーザーの体験を左右する重要な要素です。
BGMだけでなく、ナレーションの声の質も重要となるため、声優の起用も検討する必要があります。

また、音量への配慮も重要です。
ユーザーの視聴環境は自宅とは限りません。

通勤通学中など、外出先で再生した時に大音量が発生するということがないように音の大きさにも配慮しましょう。

ゴールとなるリンクの設定を行う

リッチコンテンツは、ユーザーに自社製品やサービスに関する情報提供を行うことが目的ではなく、体験の場を提供して、購買などの行動を促すことがゴールです。

そのためにはゴールへの導線を設計して、コンテンツの最後に関連する製品やサービスへのリンク、問い合わせフォームなどを設置することで、ユーザーを製品・サービスの購入といった次のアクションに導けます。

特にストーリー性があるコンテンツは視聴後、感情が高ぶっているタイミングでリンクを表示すると、購入などのアクションにつながりやすいため効果的です。
ゴールとなるリンクの設定は、リッチコンテンツの成果を大きく左右します。

まとめ

今回の記事では、リッチコンテンツ制作を検討しているマーケティング担当者に向けて、リッチコンテンツの意味やメリット・デメリット、活用事例について解説しました。

リッチコンテンツにおいては、通常のコンテンツではできない多彩な表現を実現できます。

音声や動画を使ってわかりやすく情報を伝えられるため、プロモーション効果も期待できるでしょう。

ただ、リッチコンテンツを制作するには、専門知識のある人員が必要です。

社内に人員が不足している方は、外部への依頼を検討しましょう。

newtraceは、広告用CG、CGプロモーション、CC制作など、幅広いクリエイティブ制作を手掛けています。

最新技術を取り入れたリッチコンテンツも制作しており、新たな価値提供をサポートいたします。

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