OOH広告とは?その種類、メリット・デメリット、事例などを解説
2025.07.28

企業が自社の商品やサービスの売上アップや利用者数の増加を目指すには、広告を出稿し、認知度の向上を図ることが重要です。
広告にはさまざまな種類がありますが、その1つにOOH広告があります。OOH広告とは、道路沿い、建物の屋上や壁などに設置される看板広告のことです。
電車内などの広告もOOH広告の1つです。本記事では、OOH広告の種類やメリット・デメリット、事例についても解説します。
自社で広告出稿を検討している方は、ぜひ参考にしてください。OOH広告とは

OOHとは「Out of Home」の略称で、自宅以外の物理的な場所に設置されている広告の総称です。
代表的なものとして、道路沿いの広告看板や駅構内の看板、大型ビジョン、電車内の中吊り広告などが挙げられます。DOOH広告との違い
OOH広告と類似した言葉にDOOH広告があります。
「Digital Out Of Home」の略称で、デジタルを活用した屋外広告という意味です。電車やタクシー内のモニター、飲食店のタッチパネルなどがあります。表示内容をリアルタイムで切り替えられる特徴があります。OOH広告の種類

OOH広告の主な種類について解説します。
街頭ビジョン
ビルや商業施設の屋上や壁に設置されている大型の街頭ビジョンもOOH広告の1つです。
街頭ビジョンは全国に設置されていますが、特に人が集まりやすい都心部で見かける機会が多いのではないでしょうか。街頭ビジョンの代表例として、渋谷のスクランブル交差点があります。
複数の街頭ビジョンが設置されており、信号待ちの間に多くの人たちに見てもらえるため、映像と音声によって高い広告効果が期待できます。広告看板
広告看板は印刷物が掲載されるタイプの広告です。
道路や線路沿い、建物の屋上や壁、電柱、駅のホームなど、設置場所はさまざまです。広告内容も周辺の地図や観光名所の紹介、商品や店舗の広告など、多岐にわたります。広告看板は印刷物で掲載されるため、街頭ビジョンと異なり、歩行者などは掲載期間中、同じ広告を繰り返し目にします。
そのため、広告の内容が印象に残りやすく、認知度の向上が期待できます。交通広告
交通広告とは、電車・バス・タクシーなどの車内、駅構内の各所に設置されている広告を指します。
交通広告の最大のメリットは、認知度の向上が期待できることです。通勤・通学などで交通機関を日常的に利用する人は、行きと帰りの両方で同じ広告を目にする機会が多く、自然と印象に残ります。
利用者が多い駅や乗換駅に出稿すれば、さらに多くの人に見られるため、宣伝効果も高まります。また、交通機関は公共性が高いため、そこで目にする商品やサービス、企業に対しては信頼されやすくなるというメリットもあります。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージとは、公共施設や商業施設などに設置されている電子機器を用いて情報発信を行う媒体です。
施設内の案内や飲食店などで注文する際に使用されるタッチパネルのディスプレイなどで、必要な情報を表示するのと同時に広告を表示することも可能です。画像だけではなく、映像や音声も配信できるため、訴求力が高い広告が出せます。ラッピングカー
車に広告やサイネージなどを施して街中を走るラッピングカーもOOH広告の1つです。
ラッピングカーはトラックの荷台に広告をラッピングしたり、看板を設置したタイプをよく見かけるかもしれませんが、ラッピングが施された車であれば自転車やバスもラッピングカーに分類されます。ラッピングカーは人目を引く見た目のため、注目を集めやすく、認知度向上が期待できます。
ターゲットとなる層が多い地域を周回することで、高い宣伝効果が期待できるのもラッピングカーの特徴です。OOH広告のメリット

OOH広告のメリットについて解説します。
幅広い層に見てもらえる
OOH広告は通学・通勤などで利用される道路沿いや駅などの公共交通機関など、屋内外に設置されることが一般的です。
広告のターゲット層がビジネスマンだとしても、これらの場所に出稿されたOOH広告はターゲット層以外も目にするため、幅広い層への認知度向上が期待できます。ターゲット層に訴求しやすい
OOH広告は出稿する場所を絞ることで、広告のターゲット層に訴求しやすくなります。
たとえば、ビジネスマン向けの広告であればオフィス街の道路や交通機関、家族向けの広告なら商業施設や周辺の道路、交通機関を中心に出稿することでターゲット層に訴求しやすく費用対効果を高めることも可能です。OOH広告を広告看板からデジタルサイネージにすることで映像と音声で、訴求力を高めることも可能です。
また、同じ場所でも日中と夜間で利用者層も変わるため、出稿する時間帯を変えることも訴求力の向上に有効です。記憶に残りやすい
通学・通勤で利用する道路や交通機関は行きと帰り両方で利用されるため、利用者はOOH広告を1日に複数回見る機会があります。
繰り返し同じものを見ると記憶に残りやすいと言われており、OOH広告も自然と記憶に残りやすくなります。自然と記憶に残る効果だけでなく、見る人にインパクトを与えるような広告なら、さらに記憶に残りやすくなります。
インパクトある広告を毎日見ることで、その広告で宣伝している商品やサービス、企業名などの認知度向上も期待できます。嫌悪感を持たれにくい
テレビや動画を視聴中に表示されるCMは見る人からすると「割り込んできたもの」と認知されやすく、邪魔をされたと嫌悪感を持たれることがあります。
しかし、OOH広告では、そのような嫌悪感を持たれることは少ないと言われています。
この理由は、OOH広告が出稿される道路沿いや交通機関などの看板は「もともと、そこにあるもの」として認知されやすいため、嫌悪感を持たれにくいためです。広告が成人向けの内容であれば、嫌悪感を持たれる可能性がありますが、CMなどと違い、嫌悪感を持たれにくいのもOOH広告の大きなメリットと言えるでしょう。
OOH広告のデメリット

OOH広告のデメリットには、以下の2つがあります。
効果測定が難しい
OOH広告は効果測定が難しいと言われています。
たとえば、Web広告であれば、スマートフォンやパソコンに表示された回数と、広告を閲覧した人の何割が広告をクリックしたかを計測できます。しかし、OOH広告は道路沿いや建物内などに設置された広告を見た人の何割が来店したのか、商品の購入やサービスを利用したかを計測するのが困難です。
そのため、OOH広告は、効果測定が難しいことを理解したうえで出稿する必要があります。費用がかかりやすい
OOH広告は一定期間、広告を設置スペースごと買い取る必要があるため、費用がかかりやすくなるデメリットがあります。
道路沿いの看板や建物の屋上・壁などに設置される看板は、大型なものが多いため、印刷物のサイズも大きくなります。また、屋外設置のため雨風に耐える強度が求められるため、制作費も高くなります。その他の理由として、Web広告のように出稿期間を柔軟に設定できるわけではなく、看板を一定期間貸し切る形式が一般的なため、出稿料が高額になりやすいという点が挙げられます。
OOH広告の事例

OOH広告の特性を生かした事例を3つ紹介します。
長倉製作所
長倉製作所は、本社と工場を構える静岡県沼津市の沼津駅構内にOOH広告を掲載しました。
この広告は就職活動中の学生をターゲットとしたもので、左右に配置した広告を社長と広報チームとのメールでのやり取りという形で構成されています。社長が駅構内に掲載する新たな広告の検討を依頼したのに対して、広報チームは「お客様への納品を優先するため、後日対応します」と事務的に返答しています。
これは、長倉製作所のキャッチコピー「お客様に誠実な会社」を印象付ける広告として評価されています。
コロナビール
コロナビールは、2024年に開催されたパリオリンピックに合わせて、ユニークなOOH広告を展開しました。
オリンピック期間中、他社はスポーツやトレーニングに励む人物を写した、ストイックな印象の広告を多く掲載していました。
コロナビールは、その隣に構図を真似た自社広告を設置し、「その後はリラックスしよう」とメッセージを添えました。似た構図に異なる雰囲気を演出することで、コロナビールへの注目度を高めることに成功しました。
ニコン
カメラメーカー大手のニコンは、ドイツ・ハンブルクで開催されたフォトイベントで、会場の外にある広告スペースを金色のレフ板に見立てて活用しました。
来場者はこのスペースを使って、即席の撮影スタジオのような空間を作り、自由に撮影を楽しみました。
これは、来場者の多くがカメラや撮影に関心のある「フォトイベント」ならではの演出と言えます。写真をSNSなどに投稿する際、ニコンの社名が映り込むよう設計されており、ブランディング効果の高い施策として話題を集めました。
まとめ

OOH広告はCMなどと異なり、嫌悪感を持たれにくく、看板が設置されている周辺を利用する人たちに掲載内容を認知してもらうために有効な広告です。
しかし、効果測定の難しさや費用がかかりやすいという課題もあります。OOH広告を活用する際は、これらの点に注意しましょう。OOH広告に興味をお持ちでしたら、newtraceにご相談ください。
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