CADデータとは?その種類や活用している業界、メリットを徹底解説!

2024.11.06

「CADデータを簡単に説明すると何?」
「CADデータはどのように活用できる?」

と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。

CADデータとは、製図を行うためのツールCADで生成するデータです。

製造業界や建設業界、アパレル業界をはじめ、近年はさまざまな業界でCADデータが活用されています。

今回の記事では、CADデータに関する基礎知識、CADデータを活用するメリット、CADデータが活用されている業界などについて解説します。

CADデータとは?

まずはCADの基礎知識について確認していきましょう。

CADとは

CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)とは、コンピュータ上で製図を行うためのツールのことです。

以前まで設計や製図は手作業で行われていましたが、現在は作業効率化のためにCADが用いられるようになりました。

AutoCADやCivil 3D、Inventorなど、現在はさまざまなCADソフトが登場しています。

CADは大きく以下の2種類に分けられます。

 

専用CAD 建築用や配管用など特定の分野に特化したCAD
汎用CAD 幅広く活用できるCAD

【表現方法別】CADの種類

CADはデータの表現方法によって「2DCAD」と「3DCAD」に分けられます。

それぞれの概要は以下の通りです。

 

2DCAD 正面図や側面図、平面図などの製図
3DCAD 立体の製図

2DCADでは、正面図や側面図、平面図など1つの視点から、手書きの感覚で製図することが可能です。

一方、3DCADでは手書きでは対応できない立体の製図を行えます。

2DCADと3DCADはメリットとデメリットが異なるため、目的にあったCADソフトを選ぶことが重要です。

CADデータとは

改めてCADデータの意味を確認しておきましょう。

CADデータとは、コンピューター支援設計のプロセス中に生成されるデータのことです。

CADデータの出力形式は、利用しているCADソフトによって変わってきます。

例えば、AutoCADの場合は「DXF・DWG」、Jw_cadの場合は「JWW・JWC」となります。

異なるCADソフトを使用しているユーザーとデータを共有する場合、互換性のある出力形式かを確認することが大切です。

CADデータの種類、拡張子

CADデータは利用するソフトによってファイル形式や拡張子が異なります。

互換性を考えずに作業を進めてしまうと、他のCADソフトで開けなかったり、データが正しく表示されないことがあります。

そのため、代表的な拡張子の特徴を理解しておくことが重要です。

ここでは主要なCADデータの拡張子について解説します。

DXF、DWG

DXF(Drawing Exchange Format) と DWG(Drawing) は、AutoCADを中心に広く使われているファイル形式です。

DWGはAutoCADの標準形式で、線、図形、3DモデルなどCADデータを忠実に保持できます。

企業間のやり取りや社内設計において最も利用される拡張子の一つです。

一方、DXFは異なるCADソフト間でデータ交換を行うために開発された形式です。

AutoCAD以外のソフトでも読み書きできる汎用性が高いため、異なるシステム間での協業や外部委託先とのやり取りに適しています。

ただし、細かい属性や機能が完全に保持されない場合があるため、用途に応じた使い分けが必要です。

JWW、JWC

JWWやJWCは、日本で広く利用されているフリーソフト「Jw_cad」で使用される独自形式です。

Jw_cadは建築や土木分野のユーザーに根強い人気があり、無償で利用できることから小規模事業者や個人設計者に広く浸透しています。

JWCは旧バージョンの拡張子で、JWWはその後継にあたる形式です。

基本的な機能は同じですが、新しいJWWでは精度や互換性が改善されており、より大規模な図面データに対応できます。

Jw_cadを使う現場ではJWWが主流ですが、過去の資産としてJWCデータが残っていることも少なくありません。

SFC、P21

SFC や P21 は、主に建築分野や公共工事で利用されるCADデータ形式です。

これらは「国土交通省CAD製図基準」に準拠したファイル形式で、官公庁への図面提出や公共事業の設計において標準として扱われています。

SFCは「Step File for CAD」の略称で、比較的初期に規定されたフォーマットです。

P21はその後に登場した改良版で、国際標準規格である「STEP形式」に対応しており、データの互換性や表現力が高められています。

その結果、異なるCADソフトや異なるベンダー間でも正確にデータを受け渡すことが可能になります。

特に建築業界や土木工事では、公共機関に提出するためにSFCやP21を必須とするケースが多いため、利用者はソフトの対応状況を確認しておく必要があります。

CADデータを活用するメリット

それでは、手書きではなくCADデータを活用するメリットはあるのでしょうか?

以下で詳しく確認していきましょう。

設計プロセスを効率化できる

CADデータを活用する1つ目のメリットは、「設計プロセスの効率化」です。

手書きで製図を行う場合、直感的かつ手軽に作業を進められますが、正確性を維持することが難しいだけでなく、作業に時間がかかります。

一方、CADを活用すれば、正確性を保ちつつ、複雑な作業を簡素化することが可能です。

アイデア出しの段階では手書きが用いられることが多いですが、本格的に製図を進める場合はCADを利用することをおすすめします。

製図データを修正しやすい

CADデータを活用する2つ目のメリットは、「製図データを修正しやすい」点でしょう。

手書きの場合、修正する際に「余計な線まで消してしまった」、「手でこすれて汚れてしまった」というトラブルが発生しやすいです。

しかし、CADではこういった心配なく、スムーズにデータを修正できます。

修正が何度か必要な場合でも、初期バージョン、バージョン2、バージョン3といったように時系列で管理することで、修正しやすくなります。

複数人での管理や共有ができる

CADデータを活用する3つ目のメリットは、「複数人での管理や共有ができる」点です。

手書きで製図を行う場合、同時に作業できるのは1人に限られます。

また、保管や複製、共有にも手間・時間がかかることが多いです。

一方、CADを活用すれば、データをオンラインで管理できるため共有しやすくなります。

さらに、複数人で作業できるだけでなく、過去のデータも簡単に参照することが可能です。

このようにCADデータを活用することで、多くのメリットを得られます。

CADデータが活用されている業界

それでは、具体的にCADデータはどのように活用されているのでしょうか?

CADデータが活用されている業界例を紹介します。

製造業界

製造業界においては、部品や部材、金型(製品の型枠)などを設計する際にCADが活用されることが多いです。

例えば、家電製品から自動車、船舶、航空機まで、幅広い製品のデザインプロセスでCADが使われます。

3DCADを活用することで、立体モデルをスピーディーに生成できるため、設計から組み立て、テストまでのプロセスを短縮化することが可能です。

製品の試作品(プロトタイプ)を簡単に作成できるほか、CADのシミュレーション機能を活用すれば、製品の性能をテストできます。

建築業界

建築業界においては、建築物の設計を行う際にCADデータが活用されます。

具体的には、以下の図面を作成する際に使われることが多いです。

・基本設計図
・実施設計図
・施工図
・構造図
・意匠図
・設備図

CADで各種図面が正確に作成できるため、建築家やエンジニアは実現可能性の高い設計を行えます。

アパレル業界

アパレル業界では、服飾雑貨をデザインする際にCADデータが活用されることがあります。

具体的には、CADデータは以下のプロセスで利用されることが多いです。

・パターン:服を製造するための型紙や設計図
・グレーディング:サイズ展開するために必要な複数サイズの型紙
・マーキング:必要な生地量を計算すること

CADソフトの中には、バーチャル試着サービスを構築できるソフトと連携できるものもあります。

なお、宝飾業界においてもジュエリーの細部をデザインする際や、複雑な形状を再現するためにCADデータが活用されています。

インテリア業界

インテリア業界においては、製品のデザインをはじめ、製造、顧客に向けたプレゼンテーションなどの場面でCADデータが使われています。

家具などを設計するデザイナーは、CADソフトを用いて設計図を作成します。

CADソフトでは、材質やカラー、細かいデザインなども再現することが可能です。

製造の前段階で製品のシミュレーションを行えるため、CADデータは業務効率化やコスト削減の観点からも重要と言えるでしょう。

CADデータの活用方法

CADデータは、CG映像の素材としても活用することが可能です。

CG映像化までの流れを確認していきましょう。

 

CADを使った準備 ・2DCADのモデリング
・モデルのポリゴン化
・見た目の調整
映像制作 ・背景、製品の配置
・マテリアル設定
・ライティング
・カメラワーク設定
・レンダリング
・文字、BGM、ナレーションの差し込み

CADデータをCG映像化することで、顧客に対して製品の詳細だけでなく、ブランドイメージや価値も提供できるようになります。

CG映像であれば、実物では難しい演出も可能なので、印象に残りやすい映像を作成できるでしょう。

CADデータを使って制度の高いCG映像を制作したい場合は、CG制作に強みを持った業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、CADデータに関する基礎知識、CADデータを活用するメリット、CADデータが活用されている業界、CADデータの活用方法などについて解説しました。

CADソフトでデータを生成することで、複数人でデータ管理・作業できるだけでなく、作業の効率化を実現できます。

そのため、近年はさまざまな業界でCADデータが活用されています。

「CADデータをさらに活用したい」という場合は、CADデータをもとにしたCG映像を検討してみましょう。

CG映像では画像ではできない表現が可能で、製品やブランドイメージを表現しやすくなります。

CG映像に関するノウハウや専門知識が不足している方は、ぜひnewtraceにお問い合わせください。

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