知っておきたいメタバースサービスの種類・メリット・活用事例

2024.02.01

知っておきたいメタバースサービス アイキャッチ画像

様々な企業で取り組みがスタートしているメタバース。
自社での導入に興味のある方に向けて、メタバースはどのようなサービスがあるのか、ビジネスにおいてどんな活用ができるのか、またメタバースを導入した場合のメリットを解説します。


▼目次

メタバースとは

メタバースサービスの種類

1. ゲーム型サービス

2. SNS(ソーシャル)型サービス

3. ビジネス型サービス

4. NFT型サービス

メタバースのビジネス活用事例

1. EC(バーチャルストア・バーチャルマーケット)として:BEAMS(ビームス)

2. 展示会・ショールームとして:店研創意

3. ファンイベントとして:サンリオ

4. 疑似体験を通したインバウンド喚起として:志摩スペイン村

5. まちづくり・地域活性化として:NTTコミュニケーションズ

6. 旅行・観光として:ANA

7. 教育・トレーニングとして:長岡工業高等専門学校

8. 広告・販促として:メキシコ料理チェーン店チポトレ

9. 医療として:株式会社サムライト

メタバース導入のメリット

1. コスト削減と効率化

2.時間・場所を問わず体験可能。グローバル展開も

3. 新たな顧客層の開拓

4. 新たな雇用機会の創出

5. ブランディングと他社との差別化

まとめ


メタバースとは

メタバースイメージ

「メタバース」は、もともと米国のSF作家Neal Stephensonの小説『スノウ・クラッシュ』(1992年)に登場する、インターネット上の仮想世界を指す言葉でした。現在では一般的に「仮想空間を用いたサービスの総称」のことを指し、明確な定義はなく様々な種類のものがあります。

メタバースは「アバター」と呼ばれる自分の分身を用いて仮想空間内を自由に移動し、アバターを通じて様々な人と自由に交流できるのが大きな特徴です。

例えば他のユーザーとチャットを通じてコミュニケーションを取ったり、一緒に協力しながら仮想世界を創造(共創)したり、現実世界のようなイベントを楽しんだりできます。

メタバースサービスの種類

1. ゲーム型サービス

(Roblox Official Trailer)

 

ゲーム型サービスとは、主にゲーム開発企業が提供する、オンラインゲームがベースとなっているメタバースサービスのことです。

元々はゲームをプレイしたり創造したりすることを目的としていましたが、オンライン対戦や協働を通してプレイヤー間のコミュニケーションが活発になる中でプレイヤー同士が共に過ごす場としてのメタバースとしての役割が高まりました。

いまやゲーム系のメタバースは、メタバース市場を牽引する存在となっています。代表的なゲーミングプラットフォームである「Fortnite(フォートナイト」)は3.5億人、「Roblox(ロブロックス)」は2億人のユーザー数を誇り、スマホの普及や通信環境の発展などを背景に、現代の私たちにとって一番馴染みが深いメタバースサービスと言えるでしょう。

他には「あつまれ どうぶつの森」「マインクラフト」などもゲーム型メタバースサービスに分類されます。

 

関連リンク

Fortnite

Roblox

あつまれ どうぶつの森

マインクラフト

2. SNS(ソーシャル)型サービス

(VRChat – Create,Share,Pray)

 

SNS型サービスとは、アバターを通じたユーザー同士のコミュニケーションを体験設計のメインとしているメタバースサービスのことです。SNSの代表格である「LINE」や「X(Twitter)」が3次元になったと考えるとイメージしやすいかもしれません。サービスによって、チャット中心のもの、ボイスチャット中心のもの、表情のトラッキングがされるものなどコミュニケーションの取り方は様々です。

デバイスや通信技術の発展に加え、コロナ感染拡大の影響でリモートコミュニケーションの需要が拡大したことを背景とし、ユーザー数を伸ばしているメタバースです。

代表的なサービスとして、世界最大のSNS型メタバースである「VRChat(ブイアールチャット)」、日本最大のメタバースプラットフォーム「Cluster(クラスター)」、アバターを着飾って楽しむ「ZEPETO(ゼペット)」、Z世代に人気急上昇中の「Bondee(ボンディー)」などが挙げられます。

 

関連リンク

VR Chat

Cluster

ZEPETTO

Bondee

3. ビジネス型サービス

(

 

ビジネス型サービスとは、商談や社内会議や会社説明会、あるいはオフィスそのものなど今まで対面で行っていた業務上のコミュニケーションをメタバース空間で行うメタバースサービスです。オンライン上なのでインターネット環境があればいつでもどこからでも参加できる点、アバターとして参加するため実在感を感じられることで意思疎通がしやすくなり、コミュニケーションの活性化が図れる点が評価され、コロナ禍で大きく需要が拡大しました。メタバース空間にあるホワイトボードを使ったり、3DCGオブジェクトを共有しながらコミュニケーションを進められるところもメタバース空間ならではの特徴です。

代表的なサービスはメタ社が発表したアバターの姿でVRミーティングを行える「Horizon Workrooms」、メタバース上で会議やミーティングができる「Mesh for Microsoft Teams」、在席状況を見ながら気軽に同僚に話しかけられるバーチャルオフィスサービス「ovice(オヴィス)」などがあります。

 

関連リンク

Horizon Workrooms

Mesh for Microsoft Teams

ovice

4. NFT型サービス

()

 

NFT型サービスとは、デジタル資産への投機が利用目的に含まれるメタバースサービスのことです。ブロックチェーン技術で構築されており、NFT(Non-Fungible-Token)や暗号資産がメタバースに組み込まれているので、ユーザーがメタバース内の土地やアイテムをデジタル資産として所有・売買することができるのが特徴です。

NFT型メタバースサービスはゲームがベースとなっていることが多く、ユーザーはゲームをプレイする中で所有アイテムや土地を売買しながら利益を得ることが出来ます。

NFTの価格の変動によってユーザー数が左右されるのも特徴です。

代表的なサービスとして、TheSandBox、Decentralandなどがあります。

 

関連リンク

TheSandBox

Decentraland

メタバースのビジネス活用事例

メタバースはビジネスシーンにおいて様々な活用がされています。どのような目的で使われているのか、主な事例をご紹介します。

1. EC(バーチャルストア・バーチャルマーケット)として:BEAMS(ビームス)

小売業界では新型コロナ以降、リアル店舗や既存のECサイトに加えてバーチャルストアを開設し、リアルとバーチャルを絡めて販売展開する例が増えました。

これまでのネットショッピングと違う点は、実際の店舗を再現した空間をアバターで訪問し、360度あらゆる角度から商品を眺めたり、使用イメージを動画で確認できたりと臨場感を持ってショッピングができることです。

ストア内で友人と待ち合わせて一緒に買い物を楽しむこともできますし、アバターに扮した店員による接客も受けられるのは、特に大きな魅力でしょう。

三越伊勢丹

(画像:BEAMSプレスリリースより)

ファッションやライフスタイルの提案をするセレクトショップの先駆けであるBEAMSは、世界最大のメタバース展示即売会「バーチャルマーケット」に、企業最多である7度出店しています。「バーチャルマーケット」は、メタバース上にある会場でアバターなどのさまざまな 3D アイテムやリアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いでき、世界中から120万人を超える入場者数を誇る、世界最大のVRイベントです。

 

2023年12月にかけて行われたイベントでの出展では、BEAMSの本拠地、原宿の街並みがバーチャルに初めて再現されました。会期中は約40名の社員によるバーチャル接客を行い、販売中の現行商品からセレクトしVR環境で着用するアバター用の3D衣装を制作・販売するなど、実店舗「ビームス 原宿」とそれを模したバーチャルショップが、様々な企画でリアルとバーチャルを繋ぎました。

2.展示会・ショールームとして:店研創意

メタバース空間上で展示会を開催したり自社ショールームを設置することで、商品・サービスの魅力をよりダイレクトにアピールできます。

 

実際のショールームと違い、オフィスの賃料や施工費などが不要で、日々の掃除やクリーニングなどの手間もかからないのも大きなメリットです。

さらにユーザー側にとっても、実際のショールームに足を運ぶのと比べて交通費や移動時間がかからないため、手軽に参加でき、回遊しながら気になったものに注目する楽しみを感じることもできます。

バーチャルショールーム イメージ

(画像:店研創意プレスリリースより)

 

店舗の設計施工、什器・備品の企画製造販売大手の株式会社店研創意は、2023年10月、店舗什器に特化した「ストア・エキスプレス バーチャルショールーム」をオープンしました。

アパレル・雑貨店・量販店・ポップアップストアなど7業種にバックヤードを加えた計8空間で構成された、ショッピングモール仕立てのバーチャル空間に、質感にこだわって制作された3DCGの什器が展示されています。

それぞれの店内に配置された什器は、カラーやオプションを好みに合わせて付け替えることも可能で、リアルに近い形でイメージできます。アプリのダウンロードは不要、Webブラウザ上から誰でも自由に訪れ、閲覧・操作をすることが可能です。

これまでのカタログ画像やショールーム展示では分かりづらかった什器商品の使用イメージを提供し、お客様の商品検討・購入をサポートしています。

ストア・エキスプレスバーチャルショールームは、本メディアを運営するnewtrace株式会社のサービス「360 SPACE」を活用して制作されました。詳しい事例はこちらをご覧ください。

ストア・エキスプレス バーチャルショールーム【360 SPACE】

 

▶関連リンク

ストア・エキスプレス バーチャルショールーム

3. ファンイベントとして:サンリオ

メタバースは、アーティストやキャラクターとそのファンとの交流イベントにも相性ぴったりです。距離にとらわれずに参加できる、参加者同士での一体感が楽しめる、並ぶことなくグッズが購入できる、開催側のコストが抑えられる、バーチャルならでは演出ができるなど、リアル開催とは違ったいくつものメリットがあります。

(「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」ティザームービー)

 

株式会社サンリオエンターテイメントは、2021年からソーシャルVRプラットフォームのVRChat内でメタバースイベントを開催しています。2024年2月から行われる第3弾「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」では、サンリオファンからバーチャル上級者までみんなで盛り上がれるバーチャル音楽パフォーマンスが開催されます。

スマートフォンやPCなどのデバイスで気軽に参加でき、イベントオリジナルアバターのモチポリに着替えるなど、VR空間のキャラクターになりきることで、まるで本物のサンリオピューロランドでイベントを体験しているかのような没入感を味わうことができます。現実のサンリオピューロランドで行われているグリーティングやパレードが再現され、リアルとバーチャルが融合した体験ができます。

 

サンリオキャラクターだけでなく、VRChatシーンで活躍するDJやアーティスト、VJ達もパフォーマンスをするのが特色で、サンリオの垣根を超えた音楽フェスティバルとなっています。

 

▶関連リンク

株式会社サンリオ プレスリリース

4. 疑似体験を通したインバウンド喚起として:志摩スペイン村

メタバースでの事前体験が観光客の興味関心の幅を拡げ、行く予定ではなかったスポットに実際に訪れる人数を増やすことがわかっています。本物そっくりに作られたメタバースで観光地を疑似体験することによる「バーチャル下見」に加え、事前に現地の知識をインプットしておくことにより、興味関心が高まって現地体験がもっと楽しくなるというわけです。

志摩スペイン村 on ROBLOXメインイメージ

(画像:プレスリリースより)

 

三重県志摩市にある複合リゾート施設「志摩スペイン村」は2022年、テーマパーク「パルケエスパーニャ」の一部を、没入型ソーシャルプラットフォーム「Roblox」内に本物そっくりのデジタルツインとして再現しました。実際の志摩スペイン村の人気キャラクターがいたるところに登場。BGMも園内と同じものを使用し、臨場感を高めました。

 

プレイヤーはアバターでワールド内を自由に歩き回りながら施設のガイドを読んだり、建造物にまつわる知識を深めることができます。現実の志摩スペイン村との融合施策として、スペインの奇祭「トマト祭り」「牛追い祭り」をモチーフにした生き残りゲームで上位に入ると「志摩スペイン村ペアパスポート」が当たるキャンペーンを実施しました。(現在は終了)

 

“メタバース版”志摩スペイン村は実物をCGで忠実に再現したことにより、本物の志摩スペイン村を歩いているかのような感覚を来訪者に与えました。Twitter(X)上では、 過去に志摩スペイン村へ遊びに行ったことのあるプレイヤーは当時の経験を思い出し、まだ行ったことのないプレイヤーは以前より志摩スペイン村に親しみを感じているようなコメントが多くポストされました。

 

世界180ヶ国の人々がプレイし、1日あたりのアクティブユーザーが7,020万人の巨大プラットフォームにメタバースを作ったことでオープンから3ヶ月で延べ3万を超える訪問があり、その半数以上が諸外国からのアクセスでした。日本、アメリカ合衆国、フランス、イギリス、ポーランド、インド等、多くの国と地域からの来訪が確認できました。

 

本プロジェクトは弊社の制作によるものです。

詳しくは以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

【新しいデジタルマーケ】「ロブロックス」に志摩スペイン村を作ったら、大きな反響があった話

5. まちづくり・地域活性化として:NTTコミュニケーションズ

まちづくりにもメタバースが活用されています。メタバースを導入することによって、まち全体の設計や建築の質を向上させ効率化をはかれたり、新たな体験提供によってまちの魅力をPRできたり、バーチャル内見によって居住者の増加に繋がったり、仕事や医療のリモート化が推進できたり、防災機能の強化ができたりとメリットが数多くあります。

(画像:nttコミュニケーションズプレスリリースより)

 

NTTコミュニケーションズは、東京理科大学と共同で、水害ハイリスク地域の防災・減災の実現に向けて、市民参加型の「デジタル防災訓練」を用いた実証実験を行っています。

 

独自のデータや国が提供するオープンな都市空間データを基にメタバース空間内にリアルに再現された街を作り、その中に市民がアバターとして参加し防災訓練を行うというものです。

メタバース空間での防災訓練によって、リアルな被災体験を再現し、臨場感のある防災訓練を行うことができます。

水害発生前後の避難行動をシュミレーションし、その行動データをNTTが分析するとのことです。

 

これにより、避難行動の可視化、防災意識の向上、安全な避難のための対策検討などに役立てることができます。

6. 旅行・観光として:ANA

メタバースはオンライン環境が整っていれば、誰でも好きな場所からアクセスができ、イベント・交流・購買活動ができるので、旅行や観光コンテンツとも相性が良いとされています。

非接触でありながらも実在感があるため、行くことが難しい場所や景色を現実よりも自由に体験でき、高齢者や体の自由がきかない方でも、気軽に観光体験をすることが可能となります。

(ANA NEOが贈る新しい旅のバーチャル旅行体験「ANA GranWhale」)

ANAホールディングスのグループ企業であるANA NEO株式会社は2023年12月、バーチャル旅行プラットフォームアプリ『ANA GranWhale』を日本にてローンチしました。

 

V-TRIP(バーチャル旅行空間)では各旅先の歴史的建造物やパノラマの絶景を360°バーチャルで楽しむことができ、ガイドによる案内もあります。実際の商業施設のように見て回れるSkyモール(ショッピング空間)では、デジタルアイテムに加え、実際に手元に届くEC商品を購入することもできます。

 

また、『ANA GranWhale』を体験して「グランチップ」を集めると、ANAのマイルが貯まる「マイルガチャ」を引くことができるなど、リアルとバーチャルを繋いだ新しいバーチャル旅行体験となっています。

 

▶関連リンク

ANA NEOサイト

7. 教育・トレーニングとして:長岡工業高等専門学校

教育分野へのメタバースの活用は、遠方の先生・生徒とコミュニケーションが取れたり、能動的な体験学習ができたり、実世界では体験できないことも学べるという点で有効です。

 

例えば教室の代わりにメタバースを活用すれば、生徒がよりアクティブに参加できる授業が可能ですし、企業研修においても、現実では研修ができない危険な行為について学ぶ際にメタバースやVRの利用価値があります。

(WHITE LABの使い方)

 

新潟県の長岡工業高等専門学校は、全国の高等専門学校では初となる3Dメタバース空間「長岡高専バーチャルキャンパス」を2022年より公開しています。

授業・講演を聞く「セミナールーム」、学生同士でディスカッションする「グループワーク室」、進路相談ができる「ミーティングルーム」、学生同士が談話する「ラウンジ」の4つの空間で構成され、長岡高専の職員・学生だけでなく、全国高専の教職員・学生や、イベントによっては高専生以外の高校生・大学生や一般の方も利用できるそうです。

時間や場所といったリアル空間における制限を超えて集まったメンバーによるディスカッションが実現されることで、新しいイノベーションを生み出すことが期待されています。

 

▶関連リンク

「長岡高専バーチャルキャンパス WHITE LAB」

8. 広告・販促として:メキシコ料理チェーン店チポトレ

Fortnite(フォートナイト)やRoblox(Roblox)など、数億人を超えるユーザーを世界中にかかえる巨大ゲームメタバース空間を中心に、各企業の広告出稿先やキャンペーン先、アイテムの販売先としての活用が増えています。いずれのプラットフォームもユーザーの多くはα世代やZ世代といった若年層。これからの購買を担っていく世代へ効率的にリーチしてエンゲージメントを構築する上でも、今後さらに重要になる手法と考えられます。

アメリカを中心に世界各国で展開するメキシコ料理のレストランチェーン「Chipotle(チポトレ)」は、Roblox内にバーチャル店舗を開店しています。プレイヤーは店舗スタッフに扮してブリト-を作る体験ができます。

2021年には、実店舗で利用できるブリトーの無料コードが貰えるハロウィン迷路、2022年には、仮想のブリトーを巻いた人に、現実世界で無料のブリトーを計10万個プレゼントするキャンペーンを実施しました。

 

チポトレの会員登録をすることでこれらのゲームがプレイできる仕様になっており、チポトレは取得した個人データを解析し、顧客ごとにパーソナライズしたメッセージやおススメを直接消費者に案内することに役立てています。

9. 医療として:株式会社サムライト

医師がロボットを通じて遠隔で患者を診察するなど、メタバースで医療サービスを提供する試みが始まっています。医療分野では少子高齢化の影響を受けて、過疎地域における医療機関不足や、通院が困難な高齢者のケアなどが課題となっています。このように医療にアクセスしにくい住民に対して、メタバースを活用して遠隔医療を提供できるようになれば、地域医療の問題を解決できる可能性があるでしょう。

(RKB毎日放送での紹介ニュース)

 

ITと人を組み合わせたシニア向けのさまざまなサービスを提供している株式会社サムライトは、メタバースを活用した介護予防に取り組んでいます。

地域コミュニティに定期的に参加することでコミュニティの形成を促し、介護予防につなげるという考えに基づいた「脳若トレーニング」をメタバースで体験するイベントを2023年から開催しています。

シニア向けにシンプルな操作で利用でき、昭和レトロな空間を楽しみながらコミュニケーションが取れます。

 

▶関連リンク

「メタバース脳若」体験イベントを開催しました!

メタバース導入のメリット

メリット

1. コスト削減と効率化

メタバースを活用してオフィスや実店舗からオンラインへの移行を進めていけば、家賃や光熱費、交通費や人件費などのコストカットにつながります。固定費を削減すれば他の事業への資金投資もしやすくなります。

 

2. 時間・場所を問わず体験可能。グローバル展開も

メタバースは仮想空間上に現実世界と同じような体験を得られる空間を作り出します。そのため、例えばコンサートなどでは自宅にいながら臨場感を味わえるなどのメリットがあります。

外出する必要がないため、コロナやインフルエンザなどの感染症対策としても有効です。メタバース事業は発展途上であり、これからさまざまなサービスが実現することでしょう。時間と場所に縛られず相互のコミュニケーションを可能とするメタバースは、国内だけでなくグローバルなビジネス展開の可能性に満ちています。

 

3. 新たな顧客層の開拓

メタバースを活用すると、今まで接点のなかった顧客や従来の営業エリアから外れた遠方地域の顧客に対してもアプローチできるようになり、新しい顧客チャネルの獲得が実現します。

 

ビジネス的な意味で重要なのは、メタバースが「単に多くの人が集まる場所」ではなく、「趣味や考え方、あるいは属性の似た人々が多く集まる場所」であることです。既存のターゲットはもちろん、これから売っていきたい層に近い人たちの集まるメタバースに自社ワールドを構築したり、アバターやアイテムを販売すれば、リアルの出店よりコストをかけずにマーケティングが行えますし、感触が良ければ新たな販路の拡大に繋がるでしょう。

 

現在、インターネットを抜きにした販売活動やマーケティングが考えられなくなっているように、今後メタバースは企業の販売活動やマーケティングの一翼を担う可能性があります。

4.新たな雇用機会の創出

コロナ禍で一般化したテレワーク。感染対策や通勤時間削減などのメリットがある一方で、従業員間のコミュニケーション減少による弊害が顕在化してきています。メタバースオフィスであれば、共通の空間でお互いのアバターを見ながら気軽にコミュニケーションが取れ、リアル出勤とテレワークの良いとこどりをすることができます。テレワーク勤務を応募条件にしている求職者が右肩上がりに増加していることを考慮すると、オフィスのメタバース化は雇用機会の拡大に繋がると言えるでしょう。

 

また、採用イベントや会社説明会をメタバース上で開催すれば、遠隔地に住む求職者も国内外問わず気兼ねなく参加できるため、広範囲から有能な人材を採用できる可能が高まります。Web会議システムを利用した会社説明会は社員の話を求職者が一方的に聴く受け身のイベントになりがちですが、メタバースであればアバターで参加しインタラクティブな交流が図れますので、求職者が主体的に参加し、より臨場感のあるイベントが実現できます。

 

高齢者や障がい者、病気療養中など出社して働くのが難しい場合も、メタバース上であれば接客などの仕事をできるので、通常の従業員と同等かそれ以上に力を発揮できるようになります。

さらに、育児や介護などで一時的に出社が困難な従業員もメタバースを活用すれば、格段に働きやすくなるでしょう。

5.ブランディング・他社との差別化

自社ブランドを伝えるサービスをメタバースに構築してユーザーに提供することで、顧客やファンに対して中長期的にブランドの認知度や知名度を上げることができます。

メタバースであれば自由度の高い3D空間の中で自社ブランドの世界観を表現できます。

例えば、自社製品の体験コーナーを設けたり、ブランドコンセプトがわかる動画や今までの製品ラインナップを紹介したりしてブランドの訴求が出来ます。

メタバースの特性を活かして、同じ空間内にいる人が一緒に体験したり感想をシェアできるような仕組みや、リアルな体験への動線を設計することで顧客との繋がりを強化し、ビジネスの発展につなげることができます。

 

また、メタバースに進出すること自体がある種のブランディングや差別化にもなります。なぜなら、メタバースのような先進的な取り組みを実施している企業・団体は、まだごく少数だからです。

 

早い段階で積極的にメタバースを活用することが企業・団体のブランドイメージを高め、他社との差別化を実現できます。

まとめ

メタバースはどのようなサービスがあるのか、ビジネスにおいてどんな活用ができるのか、またメタバースを導入した場合のメリットを解説しました。

メタバースのビジネス活用は様々な形がありますが、自社のメタバース導入目的を明確にし、目的に合ったメタバースサービスを利用することが成功のカギと言えます。

メタバースを制作する際のポイントを、自社制作と外注の場合に分けて解説しております。興味のある方はこちらの記事もぜひご覧ください。

メタバースはどうやって作る?制作・開発の流れや必要スキル、おすすめ制作会社を紹介

 

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「コンテンツの企画・制作」から「アバターやアイテム作成」「仮想空間やデジタルツインとして現実の空間」を再現する空間制作も幅広く承っております。

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もし、メタバースやデジタルコンテンツの計画をご検討されておりましたら、一度お気軽にご相談ください。

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