【初心者向け】メタバースのやり方・始め方を解説。人気プラットフォームや注意点も紹介
2023.09.05
Web3.0や仮想通貨の市場が拡大し、ニュースでも度々「メタバース」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
2021年10月にあのFacebook社が社名を「Meta」に変更し、メタバースに力を入れることを宣言したことで日本でも「メタバース」という言葉が広く知られることになりました。また2022年9月、デジタル庁に「Web3.0研究会」が設置されたことでも話題になっています。
メタバースってそもそも何?始めるにはどうしたらいいの?
今回はこのようなお悩みを持った方に向けて、メタバースの概要や始め方、人気のプラットフォーム、初心者が気を付けるべきところ等をご紹介します。
▼目次
Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
見覚えのないURLやメールに注意し、ハッキングリスクに備える
メタバースとは?
メタバースとは、3次元の仮想(バーチャル)空間
まず最初に、メタバースの概要について解説します。もともと「メタバース」は、米国のSF作家Neal Stephensonの小説『スノウ・クラッシュ』(1992年)に登場する、インターネット上の仮想世界を指す言葉でした。現在では一般的に「仮想空間を用いたサービスの総称」のことを指し、明確な定義はなく様々な種類のものがあります。
メタバースは「アバター」と呼ばれる自分の分身を用いて仮想空間内を自由に移動し、アバターを通じて様々な人と自由に交流できるのが大きな特徴です。
例えば他のユーザーとチャットを通じてコミュニケーションを取ったり、現実世界のようなイベントを楽しんだりできます。
VRとの違い
VRとは「Virtual Reality」の略で、日本では「仮想現実」と表現されます。
専用のゴーグルを装着して360度対応した映像を流すことで、あたかも仮想空間を現実のように感じられる技術のことです。ただ、映し出された仮想空間上での体験はあくまで自分一人に限定され、同じ空間内で他の人と共同作業したり、コミュニケーションを取ったりすることは基本的にはできないのです。
その点メタバースは、多くのユーザーが同じ仮想空間内の体験をオンラインで共有できる点がVRとの大きな違いです。そのためメタバースは新しいSNSとも呼ばれています。
メタバースでできること
メタバースの世界では、その特長を活かして主に以下のようなことができます。
・リアリティあふれる三次元の仮想空間に没入できる
・アバターを通して自分を表現し、いつもと違う自分を手軽に楽しめる
・大人数のユーザーが同時に楽しめる
・ユーザー同士がチャットや音声を使って交流できる
メタバースの誕生によって、現実では別の場所にいる多くのユーザーが一度に同じ仮想空間に集まり、チャットや音声で交流できるようになりました。
アバターと呼ばれる分身を使うことで、性別・年齢・容姿など、現実の自分とはまた違うパーソナリティで参加でき、テキストチャットやボイスチャットを使って交流できるのです。
メタバースはどのような場所に導入・活用されている?
次世代のインターネット、あるいは次世代SNSとも呼ばれるメタバースは、私たちの生活の様々な分野で導入されています。メタバースが活用されているのは、主に以下のようなジャンルです。
・ゲーム
・エンターテインメント(イベント・ライブなど)
・ビジネス(バーチャル店舗・バーチャルオフィスなど)
・ショッピング(バーチャルショップ・メタバースEC)
・不動産(LAND)
まず、最も活用が進んでいるのはオンラインゲームです。
複数のユーザーと仮想空間で繋がり、チームを組んでゲームをクリアしたりオンライン対戦をするなどコミュニケーションをとりながらプレイを楽しめます。
またエンターテイメントの分野でも既に活用が進んでいます。例えば星野源や米津玄師、RADWIMPSなどの有名アーティストがバーチャルライブを行っています。コロナ禍で数多くのライブが中止となる中、アーティストとファンとの新たな接点として発展した側面もあります。
ビジネス面では、メタバースを活用して仮想空間上にオフィスを作ったり、バーチャル会議やバーチャルセミナー等を行うなど、ビジネスプラットフォームとして活用している企業もあります。またメタバース内にバーチャル店舗を展開して商品を展示・販売しているメーカーやブランドも多数あります。メタバースからECサイトに繋がり購入できるので、現実世界にいながらお店に訪問して商品を選ぶような感覚を味わうことができます。メタバース上でNFTアートの展示やNFTアバターへの着せ替え、それらの売買なども楽しめます。
メタバースにはすでに色んな企業が参入しており、今後新しい経済圏として利用される可能性は高いでしょう。
メタバース内での経済活動が活発になれば、広告業が発展する可能性もあります。例えばメタバースで行われるイベントに企業がスポンサードし、CMを流したり広告を掲載したりするのが一般的になる時代も遠くはないでしょう。
メタバースの始め方
メタバースを始めるのに必要なもの
メタバースを始める際は、主に以下のものを準備します。
・国内仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)の口座
・Webウォレット
・プラットフォームで使用する暗号資産
・プラットフォームのアカウント
メタバースを始めるのに必要なのは「国内仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)の口座」「ウォレット」「暗号資産(仮想通貨)」「アカウント」です。
PCやスマホでも利用できるメタバースがほとんどですので、普通に楽しむ程度なら上記で十分ですが、もっと本格的にメタバースを楽しみたい場合は、プラットフォームのソフトやアプリをダウンロードしたり、VRゴーグル(ヘッドセット)を使用すればより没入感あふれる世界を楽しめます。
VRゴーグルの価格は一般的に安価なもので約1万円程度、Metaが販売している『Meta Quest2』なら約5万7,000円程度で手に入ります。
メタバースのやり方は?始め方を7STEPで解説
①国内の仮想通貨取引所に口座開設する
まず最初に、仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)で国内の仮想通貨用の口座を開設しましょう。
メタバースでは一般的にアイテムやNFTの売買に仮想通貨が用いられるため、仮想通貨の保有は必須です。
日本在住の方であれば、日本円での売買ができるよう日本国内の口座の開設が必要になります。
暗号資産と仮想通貨は、呼称が違うだけで同じものです。 年月を経て徐々に呼び方は変わってきていますが、通貨としての違いはありません。
もともと仮想通貨と呼ばれていましたが、2020年5月1日に金融庁が呼称を暗号資産に改めました。 海外では一般的に「Crypto Currency」つまり暗号資産と呼ばれていますが、日本では変更後も仮想通貨という呼び方が定着しています。
②口座に日本円を入金して、仮想通貨を購入する
日本国内の仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)で口座を開設したら、続いて口座に日本円を入金し、実際に仮想通貨を購入します。
入金方法は、主に銀行振込、コンビニ入金、インターネットバンキングからのクイック入金があります。
銀行振込は最も手数料が安く済みますが、反映までに数時間程度のタイムラグが生じます。コンビニ入金やクイック入金の場合は銀行よりも手数料が上がりますが、タイムラグはありません。
入金が済んだら仮想通貨を購入しますが、ここで購入する仮想通貨は後でメタバースで使う専用のコインと換金することを踏まえて、ビットコインやイーサリアムなどの有名なものをおススメします。
③海外の仮想通貨用の口座を開設する
続いて「海外の仮想通貨用の口座を開設」します。
メタバースで遊ぶには、専用のコインが必要になりますが、メタバースプラットフォームによっては、国内の仮想通貨取引所で取り扱いの無い通貨が必要な場合もあります。その場合は海外の仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)を利用することになりますが、2023年9月現在、ほとんどの海外取引所は日本円の仮想通貨を購入できません。そのため、国内取引所と海外取引所の両方に口座開設をすることが必要です。
④保有している仮想通貨を専用のコインへ換金する
海外の暗号資産交換業者(取引所)の口座を開設したら、国内の仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)で購入した仮想通貨を海外の暗号資産交換業者(取引所)にて、ご自身の利用するメタバース専用のコインに換金するという手順を踏むことになります。
利用するメタバースによって必要になるコインは違いますので、ご自身が気になるメタバースプラットフォームを確認しておきましょう。
⑤換金した専用コインを仮想通貨ウォレットに送金する
メタバースで使用するコインを入手したら、次に仮想通貨ウォレットを作成します。
仮想通貨ウォレットとは、自身が保有している仮想通貨やNFTを保管する、Web上の財布のようなもので、仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)で購入した仮想通貨を送金してメタバース内で利用できるようにするために必要となります。
ウォレットにはさまざまな種類がありますが、知名度と使い勝手の良さからおすすめするのは「MetaMask」です。メタバースによっては、ログインにMetaMaskが必要なものもあるくらい主流となっているサービスです。
MetaMaskはGoogle Chromeの拡張機能としてダウンロードでき、操作も案内に従って簡単に進めることができます。
メタバースが指定するコインを入手したら、それをMetaMaskに送金することで、当該メタバースにログインしたりコインを使ったりできるようになります。
⑥メタバースプラットフォームと仮想通貨ウォレットを連携する
続いてメタバースプラットフォームと、仮想通貨ウォレット(ここでは、先のステップでダウンロードしたMetaMask)を連携しましょう。それによって、メタバース上でMetaMaskを使える状態になります。
一般的な連携の流れとしては、メタバースプラットフォームのトップ画面から設定を開始し、画面の指示に従って必要な情報を入力していけば設定が完了します。
⑦メタバースで遊ぶ
メタバースのプラットフォームと仮想通貨ウォレットの連携が済んだら、メタバースで遊ぶ準備は完了です!
メタバースは、最初に何らかのアイテムやトークンの購入が必要になるものが多いので、仮想通貨が入金されている仮想通貨ウォレットとの連携が済んでいれば問題なく購入・開始することができるでしょう。
メタバース内でゲームを楽しんだり、世界中の人々と相互にコミュニケーションを図ったり、メタバース内の土地やキャラクターやアイテム、NFTの取引をしてお金を稼ぐなど、それぞれのメタバースを楽しみましょう。
メタバースの作り方
メタバースを自分で作るには、高いスキルが必要とされるため、専門のプラットフォームを利用するのが便利です。
使用目的やターゲット層に応じてさまざまなプラットフォームが立ち上がっているため、一から開発するよりも効率的、かつ少ない時間で開発・運営することが可能です。
万が一不具合が生じた場合のサポートも充実しています。
プラットフォームはそれぞれに特徴があります。次の項で人気プラットフォームを「ゲーム系」「ソーシャル系」「NFT系」に分けてご紹介しますので、利用目的や好みに合わせて選んでみてください。
ゲーム系メタバースのプラットフォーム
フォートナイト(Fortnite)
フォートナイトはEpic Games社が2017年よりサービス開始したオンラインゲームです。2023年に発表されたデータによると、月間アクティブユーザー7000万人以上、総ユーザー数5億人以上という人気を誇ります。バトルロイヤルのモードでは、最大100人のプレイヤーが同時に参加する大規模な戦闘が行われます。
ここ数年ではバトルに加え、素材を集めて建築するクリエイティブな要素も人気です。ユーザーがお互いに作ったオリジナルの「島」を行き来して遊ぶことでユーザー間での交流が盛んになり、メタバースとしても注目を集めています。
また企業とのコラボにも力を入れており、コカ・コーラやナイキなどの実績があります。
・スマホ・PC・Switch・PS5などでプレイできる
・最後まで生き残りを目指す「バトルロイヤル」が楽しめる
・多くのプレイヤーが同時接続可能
・企業とのコラボもさかん
▶公式サイト https://www.fortnite.com/
マインクラフト(Minecraft)
マインクラフト(マイクラ)は立方体のブロックを使ってものづくりを楽しむ、Microsoft社が提供しているゲームです。砂場で砂を使って自由に遊ぶ様子と似ていることから、「サンドボックス」型のゲームと言われています。
計画性や論理的な考え方、創造性が養われると評判で、最近ではマイクラは単なるゲームではなく、教育的な効果もあるコンテンツとして注目され、一部小学校などでは教材としても利用されています。
パソコンやスマホに加え、Switch・PS5・Xboxなどでプレイできます。
・ブロックを組み合わせて自由に建物やオブジェクトを作れる
・他のプレイヤーと協力して街づくりできる
・教育現場でも注目されている
▶公式サイト https://www.minecraft.net/ja-jp
ソーシャル系メタバースのプラットフォーム
cluster(クラスター)
cluster(クラスター)は、「引きこもりを加速する」のコンセプトで日本企業クラスター株式会社が開発・運営しているソーシャル系のメタバースプラットフォームです。
WindowsとMacに対応しており、スマホやパソコンから無料で簡単に始められます。
Creator Kitを使って世界を自由に作ったり、アバターで現実世界とは別の自分を自由に表現したりすることが可能です。
毎日色々なイベントが開催されていて、コミュニケーションの場としても利用されています。
・日本の企業が開発
・多彩なワールドを友達とボイスチャットしながら楽しめる
・バーチャルライブやイベントがさかん
▶公式サイト https://cluster.mu/
ロブロックス(Roblox)
Roblox(ロブロックス)はゲームを作成したり、他のプレイヤーが作ったゲームをプレイしたりできるプラットフォームです。
月間アクティブユーザーは2億6,000人を超え、世界中の子どもたちにプレイされています。
特に若年層に人気があるため顧客育成の観点から企業からの注目度も高く、既に欧米では若年層へのプロモーションやマーケティングの場として、「NIKE」や「Gucci」、「FIFA」など多くの有名企業・団体がRobloxに進出しています。
日本のユーザー数も急増中の、最注目メタバースです。
・ユーザー数が多く特に若者に人気
・プレイヤーがオリジナルのゲームを開発・販売できる
・シミュレーション・アクション・RPGなど豊富なゲーム数
・友達とテキストや音声でチャットをしながら同じデジタル空間で遊べる
・日本でも人気拡大中
▶公式サイト https://corp.roblox.com/ja/
\こちらの記事でも詳しく解説しています/(内部リンク記事)
VRChat(ブイアールチャット)
VRChat(ブイアールチャット)とは、米国の企業VRChat Inc.社が運営する、ヘッドマウントディスプレイなどのVRデバイスを使って没入感の高いメタバースを楽しめるプラットフォームです。
自分の体の動きをアバターに反映させながら他のユーザーと交流できますがVR機器なしで利用することも可能です。
バーチャルイベントや「バーチャルマーケット」と呼ばれる展示・即売会などが定期的に開催されています。
ゲーム内で使う通貨は仮想通貨ではなく、法定通貨(円やドル)がメインとなっているため始めやすく、分かりやすい点も魅力です。
・VRデバイスを使い、没入感のあるメタバース空間を楽しめる
・バーチャルイベントを多数開催
・アバターとなって利用できる
▶公式サイト https://hello.vrchat.com/
ZEPETO(ゼペット)
韓国発の写真加工アプリ「SNOW」の運営元が手掛ける「ゼペット」(ZEPETO)は、世界中に2億9000万人が利用する若者に人気のサービスで、スマホからログインできるメタバースです。Z世代(13~24歳前後)の女性を中心にシェアを拡大しています。
自撮りした写真からアバターを作成でき、普段の自分を着せ替えるような気分でアバターのカスタムができます。
これまで「GUCCI」や「CHRISTIAN LOUBOUTIN」といった高級ブランドとのコラボレーションも行っており、ビジネスシーンにおいても活用事例の豊富なメタバースプラットフォームです。
・アップロードした顔写真をもとに、自分そっくりのアバターを作れる
・バラエティーに富んだ衣装やアクセサリーが利用できる
・ユーザー同士がバーチャル空間内で交流できる
・アパレルを中心に企業コラボもさかん
▶公式サイト https://web.zepeto.me/ja
αU(アルファユー)
αUは、KDDIが提供するメタバースおよびWeb3サービスです。
メタバース・ライブ配信・バーチャルショッピングなど、Web3時代の新たなサービスが開発されています。また、イベントやアーティストとコラボレーションしたNFTの販売にも力を入れています。
・音声でコミュニケーションできる
・有名人のミート&グリートを開催
・アバターやマイルームの家具を制作・販売できる
・NFT販売も行っている
▶公式サイト https://alpha-u.io/
NeosVR(ネオスブイアール)
NeosVRは、チェコ共和国のSolirax Inc.社が開発し2018年に公開されたソーシャルVRプラットフォームです。
アプリだけで完結する手軽さがありながら、自由度が非常に高いのが大きな特徴です。
高いスキルや外部ツールがなくても、ワールドを自由に作成したり、アバターを変えて楽しんだりできます。自由度の高さから日本でコミュニティーもできるほど熱心なファンも多いメタバースプラットフォームです。
・自由度の高い創造作業を他のプレイヤーと共同でできる
・コアユーザーが多く、ユーザー主導のイベントが日夜開催されている
▶公式サイト https://neos.com/
Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)は、Meta(旧 Facebook)社が開発したメタバースプラットフォームです。
バーチャルオフィスとしての役割が大きく、ユーザーがアバターを操作してバーチャルルームで打ち合わせができます。バーチャルルームではホワイトボードにアイデアを書き込めたり、机の位置を現実と同期させる機能があります。
また、自分のPCやキーボードをVRの世界の中に持ち込んでバーチャル空間内でPC作業することもできます。最低限のビデオ通話ができれば利用可能なため、特別な機材は不要です。
パソコンやスマホなどマルチデバイスに対応し、場所にとらわれず会議できるのが特徴です。
・Meta(旧 Facebook)社による開発
・ビジネス上の仮想オフィスとしての役割が大きい
・同僚と一緒にいるような感覚で作業できる
・デスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける
▶公式サイト https://www.meta.com/jp/ja/work/workrooms/
NFTゲーム系メタバースのプラットフォーム
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
PIXOWL社が提供するThe Sandboxは、ゲームをプレーしたり独自のゲームやアイテムを作成しながらゲーム内通貨を稼ぐことができる「Play to Earn」のメタバースです。
人気ゲーム「マインクラフト」にテイストが似た世界観の中で、ものづくりや冒険を楽しめます。
メタバース上の土地「LAND(ランド)」を販売しており、所有権を持つとゲーム内でビジネスを始めることが出来ます。
仮想空間内で自由に建築したり、NFT作品を作って売買したりと自由度が高く、ゲーム内の土地を不動産としても取引することも可能です。
スクウェア・エニックスやソフトバンクなど、日本の大企業からも出資を受けています。
日本国内の仮想通貨取引所で取り扱いのある「LAND」や仮想通貨の「SAND」が使えるため、始めやすいというメリットがあります。
・ブロックを使ってアイテムやキャラクターが作れる
・仮想通貨SANDを使っての売買や収益化を図ることができる
・有名企業が多数参画しており、SHIBUYA 109も進出している
▶公式サイト https://www.sandbox.game/jp/
Decentraland(ディセントラランド)
Decentraland(ディセントラランド)は、Decentraland Foundation社が提供する、仮想空間内で建物やアイテムなどを自由に作成できるメタバースゲームです。
メタバースの中でも歴史が長いブロックチェーンプロジェクトと言われていて、仮想空間でゲームを楽しめるのだけでなく、自らが作成したアバターの服やパーツなどのアイテムをNFTとして売買できるなど、様々な機能が揃っています。
また、「LAND(ランド)」と呼ばれるメタバース上の土地が区画ごとに販売されており、購入すると建物を建てたりイベントを開催したりと、実際の土地のように利用できます。
仮想通貨MANAが用いられ、コンテンツを自作し販売した場合に獲得可能です。
仮想通貨MANAは、BinanceやBybitなど海外の仮想通貨取引所でしか取り扱いがないため、海外取引所の口座が必要です。
・様々な企業や政府機関との提携があり、将来的な注目も浴びている
・ゲームの他、アイテムやコンテンツの売買が可能
▶公式サイト https://decentraland.org/
元素騎士オンライン
元素騎士オンライン(ゲンソキシオンライン)は、台湾のMetap社が開発・提供している、「Play to Earn」(遊んで稼げる)の人気メタバースです。
累計800万回を超えるダウンロード数を記録した3DCGRPG「エレメンタルナイツ」のライセンスを活用して制作されたNFTゲームで、ファンタジーな世界観も人気です。
ユーザーはゲームを遊びながら現実世界の金銭と交換可能なトークンを手に入れることができます。また、ゲーム内のアイテムや装備品をNFT(代替不可トークン)としてゲーム内で自由に売買することが可能です。
ファイナルファンタジーシリーズの天野喜孝氏や俳優の水嶋ヒロ氏ほか、多くの著名人がプロジェクトに参加しています。
・だれでも無料で始められるNFTゲームで、日本語にも対応
・2種類の仮想通貨がメタバース上で流通している
・生成アイテムを売買したり、仮想空間上の土地を購入・開発したりして稼げる
▶公式サイト https://genso.game/ja/
Enjin Network(エンジンネットワーク)
Enjin Network(エンジン・ネットワーク)は、Enjin Inc.社が提供する、メタバースを開発できる、イーサリアムをベースとしたブロックのプラットフォームです。
メタバース内のアイテムはNFTとして保存できます。また、NFTを利用するための様々な技術が揃っています。
多くの開発者が取引や収益化を行なっており、企業も世界中から多数参画・出資しています。
Enjin Network上で作成されたウォレットは2,300万以上、NFTを利用したプロジェクトは27,000を超える実績もあり安心して利用できます。
・メタバースを開発できる
・NFTを利用したプロジェクトが多い
・イーサリアムがベース
▶公式サイト https://enjin.io/
Everdome(エバードーム)
Everdome(エバードーム)は火星に移住することをコンセプトにしたメタバースプラットフォームです。仮想通貨メタヒーロー(HERO)を発行しているメタヒーロー社と、3Dスキャナーの開発を専門としているWolf Digital World社によって運営されています。
特徴として最も大きいのは、その世界観と映像美で、アバターやアイテムの再現度もかなり高いと評判です。リアリティのある仮想空間に没入でき、臨場感を体験できます。土地やアバターの売買を行うことも可能です。
また、メタバース内通貨として「DOME」が用いられており、ゲーム内ではアイテムや不動産の売買だけでなく、広告の出稿もできます。
・火星を舞台にした近未来的なメタバース体験ができる
・グラフィックの質が高く、リアルな映像美と世界観がある
・土地やNFTの売買など、経済活動も可能
▶公式サイト https://everdome.io/
メタバースで失敗しないための注意点
パスワードや秘密鍵の管理に細心の注意を払う
メタバースを始めるにあたって、プラットフォームへの登録や仮想通貨取引所の口座開設でパスワード・秘密鍵が発行されます。
これらを紛失してしまうと、基本的に二度と口座へアクセスできません。また、パスワードの露上によって第三者に悪用されると、アカウントを乗っ取られたり、資産を盗られたりしてしまいます。大切な暗号資産やアカウントを守るため、管理には細心の注意を払いましょう。
パスワードはわかりにくいものに設定し、パスワードや秘密鍵は第三者だけでなく家族にも教えないのが安心です。
仮想通貨ウォレットのセキュリティは厳重に
メタバースを利用する際に仮想通貨ウォレットを使うことが多いですが、セキュリティは厳重にしましょう。セキュリティが弱いとハッキングを受け、ウォレット内の仮想通貨が不正に流出してしまうリスクが高くなるからです。
仮想通貨ウォレットの2段階セキュリティは確実に設定しておきましょう。
また、ウォレットのリカバリーフレーズも絶対に他人に教えてはいけません。リカバリーフレーズとは、仮想通貨ウォレットへのアクセスができなくなった際、復元するために使用される文字列のことですが、初心者がDMなどでこのリカバリーフレーズを聞き出されて被害にあうことが多いようです。
送金の際はアドレスの入力を間違えないよう要注意
仮想通貨を海外の口座へ送金する際や、保有している仮想通貨などを仮想通貨ウォレットへ入金する際、アドレスなどの情報入力が必要になります。
その際に入力ミスなどがあると入金が反映されないばかりでなく、大切なコインや資産を失ってしまうことになりかねません。
手入力よりもコピペで入力した方がミスが少ないでしょう。
万が一の際の対処法はあるようですが、全て英語での対応となりハードルも高いため、慎重に入力することをおすすめします。
見覚えのないURLやメールに注意し、ハッキングリスクに備える
メタバース内で使用する仮想通貨やNFTは、常にハッキングのリスクにさらされています。
著名企業を模倣した送信元からのメールや、TwitterのDMに載っているURLにアクセスすると、資産が全て抜き取られる事例も実際に多発しています。
もしも届いた場合は、安易にURLを踏む前に自分で公式サイトやSNSを確認し、正式な発信と相違がないものかを確かめることが大切です。
暗号資産を保有するのであれば、安全性が定かでないメールやDMは基本的に信用しないのが賢明です。
高額な初期費用がかかる
メタバースを始めるには周辺機器など最初に高額な費用がかかることがあります。
たとえばPCです。メタバースは3Dグラフィックを動かすので、ゲーミングパソコンと同様のスペックが必要となります。快適なメタバースの動作環境を得るには一般的に10〜20万円のPCが望ましいと言われています。
プラットフォームによってはPCの他にVRゴーグル・コントローラーなども必要になります。
初期費用をかけたくない場合は、スマホで手軽に体験できるメタバースから始めてみるのも良いでしょう。
ニセサイトや偽物のNFTアート、土地に注意
メタバースで販売されているNFTをマーケットプレイスで購入する際には、偽物を購入しないように注意が必要です。
マーケットプレイスによっては誰でも偽物を作成・出品できるからです。買おうとしているNFTが本物かどうか、購入前にしっかり確認しましょう。
確認方法としては、公式マークがついているか、取引量を調べる、NFTに紐づけられたSNSを確認するなどの方法があります。
NFTマーケットプレイス側も偽物に関して警告していますが、全てを取り締まることはできません。そのためユーザー側も偽物を見抜く力を養っておく必要がありますね。
依存のリスクを認識する
メタバースはこれまでなかった新しいコミュニケーションが取れ、エンターテイメント性や没入感も高いことから、没頭しすぎてしまう可能性があります。メタバースにのめりこみすぎて依存症になれば、適切な社会生活にも悪影響がありうることを理解しておくと良いでしょう。
また、「次世代のSNS」とも呼ばれているメタバースは、没頭しすぎることで現実世界でのコミュニケーションが希薄になってしまったり、メタバースと現実との境界線が曖昧になってしまう危険性も指摘されています。
SNS上で若者が自分の評価や周りの視線を気にするように、メタバース上でも同じように気にしすぎてしまうこともあるため、注意が必要です。
メタバースを利用する際には、あくまでツールだと認識し、ある程度の距離感を保ちながら利用していくのが良いでしょう。
メタバースを始める際におすすめの仮想通貨取引所
CoinCheck(コインチェック)
おすすめの仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)1つ目は、Coincheck(コインチェック)です。
アプリの使いやすさ、分かりやすさにも定評があり、口座開設から取引開始まで即日で完了するスピード感も持ち味なので、今すぐ始めたい方にはおすすめです。
ビットコイン(BTC)をはじめとする17通貨を扱っており、500円から取引できるのが特長です。
また、取引所手数料が無料というのも嬉しいですね。
国内の仮想通貨取引所アプリにおいて3年連続で1番ダウンロードされているところからも信頼度がわかります。
・アプリダウンロード数No.1
・約500円からビットコインを買うことが出来る
・取引所の取引手数料が無料
▶公式サイト https://coincheck.com/ja/
GMOコイン(ジーエムオーコイン)
おすすめの仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)2つ目は、GMOコインです。
GMOコインは証券・FXなどのサービスに積極的に参入している「GMOインターネットグループ」が運営しています。ネットに強い会社が運営しているため、強固なセキュリティ・運営体制を背景に安心して利用することができます。
仮想通貨取引所の中には、入出金手数料の合計が1,000円にも上る業者もありますが、GMOコインは入出金手数料を無料にすることも可能です。
また、GMOコインは登録から最短10分で取引が始められるため、スタート時のわずらわしさを少しでも軽減させたい方にもおすすめです。グループサービスにNFTマーケットプレイス「adam by GMO」もあるので、メタバースで稼ぎたいという方にも推奨します。
GMOコインではビットコインやアルトコインを全24種類も取り扱っており、上級者から初心者まで幅広いニーズに対応しています。
・GMOグループが運営しているためセキュリティ面が安心
・全ビットコイン・アルトコインが1000円未満から購入可能
・取扱通貨数が国内最多の24通貨
・登録から最短10分で取引可能
・入出金手数料が無料
▶公式サイト https://coin.z.com/jp/
LINE BITMAX(ライン ビットマックス)
おすすめの仮想通貨取引所(暗号資産交換業者)3つ目は、LINE BITMAXです。
普段から使っている「LINE」のアプリから仮想通貨取引ができるため、気軽に仮想通貨取引を始めたい方におすすめです。
セキュリティにも力を入れており、例えば「マルチシグ」という複数の署名が必要な仕組みを導入し、簡単にハッキングできないようにしています。
LINE Payと連携すれば手数料無料ですぐに入出金できるため、取引のハードルもかなり下がります。仮想通貨を気軽に取引したい方は、LINE BITMAXがおすすめです。
・LINEアプリから取引できるので別途アプリのDLが不要
・セキュリティが高い
・気軽にレンディングを始められる
・LINE Payとの連携で入出金手数料が無料
▶公式サイト https://www.bitmax.me/
メタバースに関するよくある質問
メタバースにお金はかかる?
メタバースは無料で始められるものが多いですが、スムーズな動作のためにはゲーミングPC波のスペック搭載のパソコンが必要です。またサービスによってはVR対応ゴーグルが別途必要なものもあります。
また、メタバースゲームの中には、ゲーム内で使用する仮想通貨やNFTの事前購入が必要な場合もあります。
メタバースはスマホだけでもできる?
数はかなり限られますが、メタバースの中には、スマホで始められるものはあります。
前述で紹介しているRoblox(ロブロックス)や日本国内のメタバースプラットフォームCluster(クラスター)では、VRゴーグルやコントローラーなど専門の器具が必要ありません。
また仮想通貨の購入も必須でないため、スマホでも簡単に手軽に始めることができるプラットフォームとなっています。
ですが、メタバースの特徴でもある没入感はスマホだと薄れます。存分に楽しむためにはパソコンを用意した方がいいでしょう。
メタバースは未成年でも始められる?
メタバースは18歳以上から利用できるものが多いです。
年齢制限のないRoblox(ロブロックス)やCluster(クラスター)のようなメタバースもありますが、例外と言えます。
基本的にメタバース内では仮想通貨を使ってアイテムの売買が行われるため、仮想通貨取引所の口座開設などを考えると、未成年でできることはかなり限定されるのが現状です。
なお、Robloxでもゲーム内通貨Robux(ロバックス)を使ってアイテムの売買ができますが、子供に対しては利用額の制限を設けています。また性的・暴力的な表現を含むワールドへの入場も不可となっており、子供たちをネット犯罪の脅威から守る取り組みがなされています。
メタバースって稼げる?
プラットフォームややり方によっては、メタバースで稼ぐことは可能です。
始める際に初期投資が必要になりますが、比較的すぐに元を取れることが多いです。
・保有しているNFTを他人にレンタルし、利子を得る
・ゲームで勝つor条件をクリアして報酬を得る
・アイテムや土地を売買し、収益化する
仮想通貨の値動きによっても得られる収入は上下することは念頭に置いておいた方がいいでしょう。
また、必ずしも稼げるとは限らないので、自己判断のもとで余剰資金を用いて初期投資を行いましょう。
まとめ
今回はメタバースの始め方やおすすめのメタバースサービスなどを初心者にもわかりやすく解説しました。
メタバースはアバターを介して双方向に交流できる3次元の仮想空間のことで、パソコンやスマホがあれば始めることができます。
仮想空間での取引をする際はウォレットが必要となりますが、無料で作成可能なものが多いです。
メタバースは、今後世界的にもますますユーザー数が増えていくでしょう。
今のうちから始めることで後から大きなメリットが得られる可能性もあるため、これをきっかけにメタバースを始めてみてくださいね。
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もし、メタバースやデジタルコンテンツの計画をご検討されておりましたら、一度お気軽にご相談ください。