メタバースの意味とは?仮想空間でできること、メリット、活用事例、始め方を紹介
2024.02.28
コロナ禍で行動制限がある中、大きく需要を伸ばした「メタバース」。
withコロナとなった今、注目度はやや下がっているものの、導入実績や技術革新が進み、ビジネスシーンでも話題になっています。
この記事では、
「実際のところメタバースで何ができるのだろう?」
「メタバースのメリット・デメリットは?」
「メタバースの作り方を知りたい」
このような疑問をお持ちの方に向けて、改めてメタバースについて意味やできること、メリット/デメリット、やり方、作り方を解説していきます。
▼目次
1.メタバースとは
メタバースの意味
「メタバース」は、もともと米国のSF作家Neal Stephensonの小説『スノウ・クラッシュ』(1992年)に登場する、インターネット上の仮想世界を指す言葉でした。
超越を意味する「Meta(メタ)」と、世界を意味する「Universe(ユニバース)」を組み合わせた造語であり、その英語の意味通り、今とは異なる次元の世界を意味しています。
現在では一般的に「仮想空間を用いたサービスの総称」のことを指し、明確な定義はなく様々な種類のものがあります。
メタバースの特徴
メタバースは、「アバター」と呼ばれる自分の分身を用いて仮想空間内を自由に移動し、アバターを通じて様々な人と自由に交流できるのが大きな特徴です。
例えば他のユーザーとチャットを通じてコミュニケーションを取ったり、一緒に協力しながら仮想世界を創造(共創)したり、現実世界のようなイベントを楽しんだりできます。
メタバースの歴史
世界で初めて「メタバース」という言葉が使われたのは、1992年にニール・スティーヴンスン氏が発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」です。
初めて仮想空間に実装されたのは2000年代初頭にリンデンラボ社が発表した「セカンドライフ」で、世界初のメタバース空間とされています。
セカンドライフでは、ユーザーはアバターで他のユーザーと交流ができ、仮想通貨「リンデンドル」で仮想資産の売買ができました。
「リンデンドル」は法定通貨で購入することができるため、世界で初めて仮想空間上で経済活動が行われた事例と言われています。
また、2021年には、米国Facebook社が社名をMeta Platforms(通称:Meta)に変更し、メタバース事業に注力することを発表しました。
それを機に世界中にメタバースが認知され、多くの企業がメタバース領域への参入するきっかけとなりました。
メタバースとVRの違い
メタバースとVR(バーチャルリアリティー)は混同されがちですが、明確に違います。
メタバースがインターネット上に存在する仮想空間サービスのことで、 VRは仮想空間を現実と同じように感じることのできるデバイスを指します。
つまり、 メタバースは空間のことを指し、VRはそれらに没入感を与える技術=手段のことを指します。
メタバースの市場規模
総務省「情報通信白書令和4年版」の「世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測」によると、メタバースの世界市場は2021年に4兆2,640億円だったものが2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想されています。メディアやエンターテインメントだけではなく、教育、小売りなど様々な領域での活用が期待されています。日本政府が掲げるムーンショット目標に組み込まれているほか、世界各国や業界のリーディングカンパニーがメタバース事業を推進していることも市場拡大を後押ししています。
▼出展:
・世界のメタバース市場規模(売上高)の推移及び予測(内閣府ホームページ)
▼関連リンク:メタバースの市場規模をより深堀りした記事はこちら(サイト内リンク)
メタバースでできること、メリット
メタバースの特徴を活かしてさまざまなことができます。「ユーザーとしてできること」と「企業(提供側)としてできること」に分けて解説します。
ユーザーとして
「もう一人の自分」を作る
メタバースでは自分の分身となるアバターを作成し、アバターを通して他のユーザーと交流したりバトルをしたりできます。
アバターはもう1人の自分として年齢・性別・服装・髪型・表情などを自由に設定・変更できます。アバターを通して現実とは違う自分になるなど、自己表現することが可能です。
メタバース内でデジタルアイテムを購入したり自作したりしてよりアバターを作り込んでいきましょう。
能動的な非日常体験ができる
メタバースは、空間内を街中を歩くときと同じように自分から能動的に動くことによって、偶然的に新たな体験が得られます。
バーチャルショップ、バーチャルイベント、美術館、ライブ会場など様々な仮想空間が用意されており、アバターを介して利用することができます。
非日常の空間で現実と同じようにショッピングやライブ鑑賞などの体験ができることが、メタバースならではの魅力です。
また、仮想空間なので現実ではありえないような演出も楽しめますし、現実の自分だったらできないことを、テクノロジーの力によってかなりリアルに体験することができます。
ユーザー同士のフレキシブルな交流
オンラインで繋がっているメタバースでは、場所や時間の制約にとらわれることがありません。また、感染症のリスクもありません。
PCなどの対応デバイスとネット環境があれば、いつでも世界中の人とコミュニケーションがとれることが、メタバースの大きな魅力と言えます。
メタバースではボイスチャットやテキストによるチャット機能、またジェスチャーなどで交流することが可能で、中にはボイスチャット機能を使えるメタバースもあります。
企業(提供側)として
新たなビジネス展開ができる
メタバースによって、新しいビジネス展開が可能です。
例えばメタバース内にバーチャル店舗を作り、その中で商品を展示・販売すれば、これまで物理的に来店できなかった消費者やオンラインコミュニケーションに慣れている若年層との接点ができます。その結果、新たな顧客層の獲得と拡大に繋がります。
テストマーケティングにも活用できます。例えば実店舗で売り出す前の商品を先にメタバース内の店舗に出して来訪者の反応を見たり、ターゲットを検討したり、パターン違いでどちらが好評かをテストするといった使い方が考えられます。
ブランドイメージの向上と差別化
自社ブランドを伝えるサービスをメタバースに構築してユーザーに提供することで、顧客やファンに対して中長期的にブランドの認知度や知名度を上げることができます。
メタバースであれば自由度の高い3D空間の中で自社ブランドの世界観を表現できます。
例えば、自社製品の体験コーナーを設けたり、ブランドコンセプトがわかる動画や今までの製品ラインナップを紹介したりしてブランドの訴求が出来ます。
メタバースの特性を活かして、同じ空間内にいる人が一緒に体験したり感想をシェアできるような仕組みや、リアルな体験への動線を設計することで顧客との繋がりを強化し、ビジネスの発展につなげることができます。
また、メタバースに進出すること自体がある種のブランディングや差別化にもなります。なぜなら、メタバースのような先進的な取り組みを実施している企業・団体は、まだごく少数だからです。
早い段階で積極的にメタバースを活用することが企業・団体のブランドイメージを高め、他社との差別化を実現できます。
コストがかかりにくい
メタバースを活用してオフィスや実店舗からオンラインへの移行を進めていけば、家賃や光熱費、交通費や人件費などのコストカットにつながります。固定費を削減すれば他の事業への資金投資もしやすくなります。
また、例えば実際のショールームを用意するのと違ってオフィスの賃料や施工費などが不要で、日々の掃除やクリーニングなどの手間もかからないのも企業にとっては大きなメリットです。
メタバースはどんな場面で使われている?
メタバースはあらゆる場面で使用されています。
主な活用領域を紹介します。
ゲーム
(任天堂「あつまれ どうぶつの森」)
メタバースの活用法として、最も身近で一般的なのがオンラインゲームです。ゲーム型メタバースとも呼ばれ、チャット等のコミュニケーション機能のついているのが特徴です。
子供のころからスマホやタブレットを操作し、オンラインコミュニケーションが当たり前のZ世代・α世代は、オンラインゲームのコミュニケーション機能をSNS代わりにして友人たちとゆるく繋がる文化を形成しています。日本では「あつまれ どうぶつの森」が、コロナ禍で友人との繋がりを求める若者の間で大ヒットしました。
ほかにゲーム型メタバースの代表的なサービスとしては、Fortnite(フォートナイト)やRoblox(ロブロックス)があり、それぞれ若年層を中心に数億人規模のユーザー数を誇ります。
ショッピング (バーチャルショップ)
(三越伊勢丹の例)
小売業界では新型コロナ以降、リアル店舗や既存のECサイトに加えてバーチャルストアを開設し、リアルとバーチャルを絡めて販売展開する例が増えました。
これまでのネットショッピングと違う点は、実際の店舗を再現した空間をアバターで訪問し、360度あらゆる角度から商品を眺めたり、使用イメージを動画で確認できたりと臨場感を持ってショッピングができることです。
ストア内で友人と待ち合わせて一緒に買い物を楽しむこともできますし、アバターに扮した店員による接客も受けられるのは、特に大きな魅力でしょう。
イベント・ライブ
(ソニー・ミュージックレーベルズ 仮想空間プロジェクト「ReVers3:x(リバースクロス)」)
メタバースは、アーティストやキャラクターとそのファンとの交流イベントやライブ開催にも相性ぴったりです。
距離にとらわれずに参加できる、参加者同士での一体感が楽しめる、並ぶことなくグッズが購入できる、開催側のコストが抑えられる、バーチャルならでは演出ができるなど、リアル開催とは違ったいくつものメリットがあります。
まちづくり・地域活性化
(インバウンド喚起にも繋がった、「志摩スペイン村」の例)
まちづくりや地域活性化にもメタバースが活用されています。メタバースを導入することによって、まち全体の設計や建築の質を向上させ効率化をはかることができます。また、メタバースでの新たな体験提供によって地域の魅力をPR可能です。
バーチャル内見によって居住者の増加に繋がったり、仕事や医療のリモート化が推進できたり、防災機能の強化ができたりとメリットが数多くあります。
旅行・観光
(ANA NEO株式会社のバーチャル旅行プラットフォームアプリ『ANA GranWhale』)
メタバースはオンライン環境が整っていれば、誰でも好きな場所からアクセスができ、イベント・交流・購買活動ができるので、旅行や観光コンテンツとも相性が良いとされています。
非接触でありながらも実在感があるため、行くことが難しい場所や景色を現実よりも自由に体験でき、高齢者や体の自由がきかない方でも、気軽に観光体験をすることが可能となります。
なお、メタバースでの事前体験が観光客の興味関心の幅を拡げ、行く予定ではなかったスポットに実際に訪れる人数を増やすことがわかっています。本物そっくりに作られたメタバースで観光地を疑似体験することによる「バーチャル下見」に加え、事前に現地の知識をインプットしておくことにより、興味関心が高まって現地体験がもっと楽しくなるというわけです。
不動産
(メタバースプラットフォーム「The Sandbox」)
メタバースを実際の土地のように売り買いする不動産業も始まっています。
リアルの不動産においては、土地に価値があれば必然的に売買の対象になるわけですが、メタバースにおいても集客力や希少性の高いメタバースが不動産として価値が高まり、取引されています。
メタバース上での不動産事業としては、土地を売買して売却益を得る、土地を貸し出して賃貸料を得る、所有している不動産における店舗運営やイベント開催などの事業内容が考えられます。
実際に、イタリアの高級ブランド「GUCCI」がメタバースプラットフォーム「The Sandbox」に土地を購入した例などもあります。
ただ、メタバース不動産の価値はアップダウンが激しく、現実の土地以上に不確定ですので、リスクを知った上で慎重に取り組む必要があるでしょう。
バーチャルオフィス
(Microsoft Mesh for Teams)
今まで対面で行っていた業務上のコミュニケーションをメタバース空間で行うバーチャルオフィスサービスは、コロナ禍をきっかけに一気に拡大しました。
オンライン上なのでインターネット環境があればいつでもどこからでも参加できる点、アバターとして参加するため実在感を感じられることで意思疎通がしやすくなり、コミュニケーションの活性化が図れる点がメリットです。
メタバース空間にあるホワイトボードを使ったり、3DCGオブジェクトを共有しながらコミュニケーションを進められるところもメタバース空間ならではの特徴です。
教育
(長岡工業高等専門学校「長岡高専バーチャルキャンパス」の例)
教育分野へのメタバースの活用は、遠方の先生・生徒とコミュニケーションが取れたり、能動的な体験学習ができたり、実世界では体験できないことも学べるという点で有効です。
例えば教室の代わりにメタバースを活用すれば、生徒がよりアクティブに参加できる授業が可能ですし、企業研修においても、現実では研修ができない危険な行為について学ぶ際にメタバースやVRの利用価値があります。
▼関連リンク:メタバースの企業活用事例はこちら(サイト内リンク)
メタバースのデメリット
メタバースには新興分野ゆえのデメリットもあります。デメリットを払しょくするため、政府や有識者組織の主導のもと、技術面の向上や法整備が進んでいます。
ネットワーク環境による影響
メタバースの体験に欠かせないのは、視聴デバイスが問題なく動く環境です。そのため、ユーザーや顧客のインターネット環境が不安定であると良い体験を提供することが難しい場合があります。
制作する際には細心の注意を払うことが大切です。可能であれば制作の知見を有した会社に依頼するとより安心でしょう。
個人情報の漏えい
メタバース上での個人情報の漏えいには十分に注意しましょう。
特に、他のユーザーとのコミュニケーションにおいて本名や住所などの個人情報を伝えることは避けましょう。
現実世界と同様、メタバースにも悪意のあるユーザーは存在します。それらのユーザーによって個人情報が思わぬ悪用をされる危険性があります。
セキュリティの高いパスワードを使用し定期的にパスワードを変更したり、アカウント情報を適切に管理することも大切です。
仮想通貨の価格変動
メタバース上での取引や経済活動では、仮想通貨が広く使用されています。
ただ、仮想通貨は価格は大きく変動する可能性があります。
メタバース上で稼いだ仮想通貨は、暴落や高騰といったリスクにさらされることがあります。
そのため、仮想通貨を取引する際には、価格変動のリスクを十分に認識し、慎重な判断を行いましょう。
ユーザー同士トラブルや誹謗中傷のリスク
オリジナルプラットフォームや体制の整っていないプラットフォームでは、ユーザー同士の匿名性の高さからトラブルや犯罪行為が起こりやすいとの課題があります。例えばなりすまし、誹謗中傷、炎上などです。ルールや違反項目等を決める事で対策できますが、事前の審査があるプラットフォームを利用することでリスクを下げることができます。
▼関連リンク:世界最大規模の没入型ソーシャルプラットフォーム「Roblox」での危機対策(サイト内リンク)
メタバースの作り方
<>
メタバースの作/divり方を、事前準備、自作する場合、外注する場合に分けてご紹介します。
事前準備
STEP1.課題と活用目的を整理する
そもそも、メタバースは手段であって目的ではありません。ですので、メタバースを構築するなら、最初のステップとして自社の経営課題を明確にして、メタバースをどのように活用できるか整理してみましょう。
目的が明確でないと、具体的な施策に落とし込めません。一口にメタバースといっても非常に幅が広く、機能も様々なものがあるからです。
その場限りの施策に終わらないためにも、
「課題は何で、メタバースはその解決手段としてベストなのか?」
「経営・事業上の目標をメタバースによってどのように達成できるのか?」
という視点で、具体的な目的を検討・決定することが重要です。
目的が明確になることでメタバースの世界観をどうするか、人数設定をどうするかなどの具体的な空間計画を立てることができます。
商用目的で運用する際は、既に実施している施策も考慮しながら包括的な収益化の計画も見据える必要があるでしょう。長期的に続くメタバースになるよう、しっかりと目的を定めましょう。
STEP2. 目標を定める
次に、どのような成果を目標とするのかを設定します。マーケティング用語で一般的にKPI(重要業績評価指標)と言われるものです。
例えば、集客数向上が目的であれば、メタバースへのアクセス数やユニークユーザ数など。売上アップであれば、コンバージョン数(商品購入や資料請求など)やメタバース経由の売上目標などをKPIとして定めておきます。
メタバース空間の設計
メタバース空間の全体像のプランを立てます。
STEP1と2で設定した目的や想定人数に応じて、以下の4点をポイントに考えましょう。
①空間の広さ:
街のような広い空間なのか、会議室のような狭い空間なのか
②行動・導線:
STEP1で設定した目的をもとに、利用者に起こしてほしい行動を定めます。合わせて導線も考えましょう。
③必要な機能:
マップやチャット、画面の共有、SNSとの連携、ECなど。利用者に起こしてほしい行動から逆算して必要な機能をリストアップしてみましょう。
④配置するアセット:
メタバース空間に置くものを考えます。展示会やショップであれば商品の他にブースや什器、ポスターなどでしょうし、ライブイベントであればステージや客席のほかに会場を盛り上げるためのペンライトや装飾など。
また、アバターやアバターが身に付けるアイテムなども考えます。
基本的には空間が広いほど、機能が豊富なほど、配置するものが多いほど、コストがかかりますしハイスペックなPC環境が必要になってきます。
予算感を見る上でも、まずは梅プランとして必要最低限の広さ、機能、配置物を考え、次に希望を全て盛り込んだ松プラン、最後にあいだをとった竹プラン、と3パターンほど考えて予算と照らし合わせてみると良いでしょう。
事前準備が終わったら、いよいよメタバース制作に入りましょう。次項から、自社制作と外注に分けて説明します。
自社制作で始める場合
必要なもの
メタバース空間を制作する際には、以下の3つが最低限必要になります。
①パソコン
3Dモデリングやリアルタイムレンダリングなど、リソースを大量に消費する作業をスムーズに進めるため、一般的なものよりも高いデータ処理能力のPCが求められます。目安のスペックとして、CPUはRyzen7またはIntel Core i7、メモリは8〜16GB程度、GPUはGeForce RTX 3060以上を推奨します。
②編集ソフト
代表的なソフトはUnity、Maya、Blenderです。これらは、アバターやメタバースに配置する3Dモデルの制作、環境の構築などに使用されます。
③知識・スキル
上記のソフトウェアを使うためには高度な知識と技術が求められます。具体的にはプログラミング言語、3DCG、グラフィックデザイン、ゲーム開発、ネットワーク、セキュリティなど幅広い専門知識とスキルが必要になってきます。
プラン通りのメタバースを効率的に構築したいのであれば、ご自身でこのような知識とスキルを身につけるか、各分野のエキスパートと協力して制作を進めることが成功のカギとなります。
外注する場合
メタバース制作を企業に外注する場合は、前項で述べたようなものは必要ありません。何よりも、信頼できるパートナーを選ぶことが成功に繋がります。選定基準としては、
①強みや対応可能なサービス
②実績と経験
③費用・納期
以上の3つがポイントになります。これらを軸として絞り込んでいくと、自社に合った制作会社の候補を効率的にリストアップできます。
各ポイントについて、詳しく解説します。
①強み・対応可能なサービス
その企業がどの分野に強みを持っているのか、メタバース制作のどの工程が対応可能なのかを確認しておきましょう。CG制作やプログラミングのみを請け負っている企業もあれば、課題に寄り添って企画・構想の立案から制作・システム構築、さらに運用・保守まで一気通貫で対応している企業もあります。
また、営業対応のみで実際の制作・運用はパートナー企業に外注しており、技術的な相談を直接することが難しい会社もあるので、対応可能なサービスを聞く際にどのような体制なのかを合わせて確認することも大切です。
当該企業のメタバース以外の事業や母体となる企業にも注目してみましょう。メタバースの他にCG全般の制作も請け負うような企業、広告代理店が母体の企業、ゲーム制作会社から派生した企業など、当該企業の事業全般と背景を知ることによって得意分野やグループシナジーの可能性を推し量ることが出来ます。
自社が依頼したい業務、サポートを受けたい内容を整理しておき、企業に問い合わせる際に伝えて、自社に合った外注先を選んでいくとよいでしょう。
②実績・経験
これまでに制作したメタバース事例や、どんな企業に納品したかなどを確認しましょう。求めるイメージに近い実績があれば、自社の求めるクオリティ・スペックに近いメタバースの開発が期待できます。
例えばバーチャルショップ開発の経験が豊富、バーチャル会議室の制作多数など、どのようなメタバース形態が得意なのかも実績が語ります。
過去にどのようなクライアントと取引してきたかも、その信頼性と専門性を示す重要な指標となります。当該企業のメタバースに実際に入ってみてユーザー目線で使用感を確かめるのも良いでしょう。
③費用・納期
予算や制作期間が決まっている場合は、目的や必要な機能等と共に制作会社に伝えて交渉したほうが効率的です。というのも、新興分野であり変化・進化のめざましいメタバース分野においては、依頼内容によって費用や納期が大きく変わるからです。
制作会社のWebサイトやパンフレットに提示されているプランは目安であり、クライアントごとにカスタマイズされていくことも多いのです。ですので、同条件で複数の会社から相見積もりをとり、自社に合うパートナーを絞り込んでいきましょう。
そのため、メタバースを作る際は自分で作るよりも外注をおすすめします。 プロフェッショナルに任せることで時間と労力を節約でき、予算を有効活用できるでしょう。
さらに、自社内では思いつかなかった多彩なアイディアやノウハウを提案してもらえることもあります。また目的を達成するだけでなく、想定以上のメタバース空間の完成に繋がる可能性もあります。
▼関連リンク:「おススメのメタバース関連企業12選」(サイト内リンク)
まとめ
メタバースの意味やできること、メリット/デメリット、やり方、作り方を解説しました。
メタバース市場は大きく拡大しており、提供側としてもユーザーとしても現実世界と異なる新たなコミュニケーションを体験することができます。ゲームやショッピングから不動産や教育まで、様々な場面で活用されています。
一方、技術面や法整備が十分でないことから、利用規約の整ったプラットフォームを選んだり、自己防衛意識を高めることでリスクを回避することが大切です。
メタバースを作るには幅広い専門知識やスキルを必要とするため、自分で作るよりも外注をおすすめします。いずれにしても課題と活用目的を明確にし、目標を定めた上で制作に入ることが肝心です。
メタバースをしっかりと理解して、ビジネス活用に繋げていきましょう!
\弊社newtraceではRobloxでのメタバース制作を承っております/
Roblox社のパートナーカンパニーとして様々な企業のメタバース化の実現のお手伝いをしております。
「コンテンツの企画・制作」から「アバターやアイテム作成」「仮想空間やデジタルツインとして現実の空間」を再現する空間制作も幅広く承っております。
当社の強みである精微な3DCG制作技術と空間演出力で、Robloxでの企画・制作・公開までお客様のご要望に寄り添い、様々な可能性のご提案をいたします。
もし、メタバースやデジタルコンテンツの計画をご検討されておりましたら、一度お気軽にご相談ください。