魅力的なCGキャラクター作成法:モデリングのコツと活用事例を紹介

2025.03.13

CGキャラクターは、アニメやゲームの分野で活用されてきましたが、近年では技術が進歩したことで、広告やプロモーションにも利用されるケースが増えています。

そのため、自社製品やサービスのPRにCGキャラクターの導入を検討する企業も増加していますが、CGキャラクターをビジネスに活用するメリットには、何があるのでしょうか?

この記事では、CGキャラクターの活用メリットや具体的な事例について解説します。

CGキャラクターの導入を検討されている方の参考になれば幸いです。

CGキャラクターを活用するメリットとは

 

CG(コンピュータグラフィックス)キャラクターとは、コンピュータ上で作成されたキャラクターのことです。

CGには、2DCG(2次元コンピュータグラフィックス)と3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)の2種類があり、どちらもCGキャラクターではありますが、こちらの記事では、主に3DCGで作成されたキャラクターのことをCGキャラクターとして解説します。

CGキャラクターを活用するメリットには、以下の3つがあります。

見た目や動きをリアルに表現できる

立体的な3DCGで作成されたCGキャラクターは、2DCGやセル画に描かれたキャラクターよりも見た目や動きをリアルに表現できます。

発想力次第で、幅広い表現が可能なのもCGキャラクターの魅力です。

さまざまな環境に対応できる

CGキャラクターは天候、朝や夜といった時間の経過、季節の変化による周囲の環境の変化にも適応できます。

朝の設定だったシーンを夕方に変更することが容易なので、ストーリーの設定や演出の幅が広がります。

コスト削減が期待できる

実写の場合、スタジオなどで撮影する必要があります。

また、スタジオの外で撮影する場合はスタッフが機材を持ち出す必要もあり、コストがかかります。

しかし、CGキャラクターは、コンピュータ上で作成するのでスタジオは必要なく、必要なスタッフ数も抑えられるので、コスト削減が期待できます。

CGキャラクターの作成手順

 

CGキャラクターの作成手順を5つのステップに分けて解説します。

三面図を準備する

まずは、三面図を準備します。

三面図とは、作成するCGキャラクターを3方向から見た構造を描いた設計図です。

多くの場合、簡単なイラストで表現されます。

正面・側面・背面の3方向から見た状態を描き起こします。

三面図がなくても、CGキャラクターの作成は可能ですが、精密なモデルを作成する場合、三面図は欠かせません。

モデリング

三面図を作成したら、モデリングです。

モデリングとは、3DCG専用のソフトを使用して、立体的なオブジェクトを作成することです。

モデリングは、ポリゴンモデリングとスカルプティングの2種類がありますが、ポリゴンモデリングを使用するのが一般的です。

ポリゴンとは、3点以上の頂点を結んで形成される多角形のデータのことで、曲面を構成する最小単位でもあります。

そのため、ポリゴン数が増えるほど、作業量が増加します。

テクスチャリング・マテリアル

次に作成したオブジェクトに色や質感を与えるテクスチャリング、またはマテリアルと呼ばれる工程に移行します。

色や質感を表現することで、無機質なオブジェクトをリアルな見た目に仕上げていきます。

ここでは、画像編集ソフトを使用することが多く、イラストや画像など、さまざまな素材を使用して、肌や金属など、それぞれに合う質感を再現します。

リギング

リギングとは、作成したオブジェクト内部にボーンと呼ばれる骨格を埋め込んで、自然な動きができるようにします。

動き方の指定も行うことで、本物の人や動物と比べても動きに違和感がなく、なめらかな動きを再現します。

レンダリング

最後に行う工程がレンダリングです。

レンダリングとは、作成したオブジェクトを画像や動画に変換する工程ですが、時間がかかることが多いため、簡易レンダリングを行っておくと、最終的なレンダリング時間が短縮され、微調整することで仕上がりの完成度が高まります。

CGキャラクターのモデリングの注意点

 

CGキャラクターの作成手順に続いて、モデリングの注意点について解説します。

プロポーション

頭の大きさ、手足の長さに違和感がないかなど、CGキャラクターのプロポーションに注意しましょう。

前述しましたが、ポリゴンは3つ以上の頂点を結んだ多角形で構成されています。

頂点が少ないきれいなモデルが作れるよう工夫し、三面図を確認しながら作成していきましょう。

ボリューム

CGキャラクターは、立体感を感じられるように作成しなければいけません。

どの角度から見ても、違和感がないように不要なポリゴンはカットして、ボリュームを調整しましょう。

立体的でリアルな見た目がCGキャラクターの特徴です。

こちらでも三面図を確認して、髪形や体形を再現できるようにしましょう。

シルエット

CGキャラクターに色や質感を与えることでリアルな表現が可能ですが、シルエットの状態だと、ポリゴンのカクツキが分かることがあります。

ポリゴンで作成したものは、ポリゴンでしか修正できません。

カクツキやバランスがおかしい箇所にはポリゴンを増やして修正しましょう。

ディテール

最後に細部の作り込みを行うディテールです。

ディテールにこだわることで、完成度の高いCGキャラクターに仕上がります。

どこにこだわるかは作成者次第ですが、CGキャラクターに個性をつける意味でも重要なポイントです。

CGキャラクターの活用事例

 

CGキャラクターの主な活用事例について解説します。

広告

企業が自社製品・サービスの効果的なプロモーション、ブランディングを行うためにCGキャラクターは活用されています。

実写では難しいインパクトのある動きはCGキャラクターの強みです。

視聴者の目を引き付けやすくなるので、製品やサービスを強く印象付けられます。

光や爆発などのエフェクトもCGで表現できるため、演出しやすいメリットもあります。

映画

映画には80年代頃からCGが使用されていましたが、近年では全編CGの映画も珍しくありません。

全編CGであれば、映画の製作はスタジオではなく、コンピュータ上で可能です。

実写では表現が難しい描写が再現できるだけでなく、制作費が抑えられるメリットもあります。

アニメ・ゲーム

アニメ・ゲームもCGキャラクターを活かせる分野です。

アニメは平面的な描写が一般的でしたが、3DCGでキャラクターを作成することで奥行きが生まれ、世界観の演出の幅が広がります。

ゲームも同じで、キャラクターの動きや影の表現がリアルになり、ゲームエンジンの性能が向上したこともあり、ユーザーのスピーディーな操作に追従できるようになったため、CGキャラクターが多用されています。

VTuber

VTuberもCGキャラクターを活用しています。

VTuberは、バーチャル空間やライブステージでキャラを動かすため、CGキャラクターは親和性が高く、使い勝手が良いと言えます。

近年は企業とコラボするVTuberも多く、人気コンテンツとして今後も高い重要が見込まれる分野でもあります。

XR

XRは、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、VR(仮想現実)の総称です。

CGキャラクターはメタバース空間で、ユーザーが自分自身の分身、アバターとして活用できます。

現実世界では体験できないようなことを体験できるメタバースは、ゲームなどの遊びだけでなく、ビジネスの場としても活用されています。

まとめ

 

CGキャラクターを活用するメリット、作成手順、注意点、活用事例について解説しました。

CGキャラクターの制作は、時間をかければ初心者でも可能ですが、ビジネスに使用することが目的なら、ノウハウと実績を持つ企業に依頼した方が確実です。

newtraceでは、これまで多くのCGキャラクターを制作した実績とノウハウを持っています。

広告、プロモーションなど、目的に合わせたCGキャラクターの制作が可能です。

CGキャラクターの制作を検討されている方は、下記のお問い合わせフォームから、ご相談ください。

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