メタバースのデメリットや危険性とは?効果的な活用方法も解説

2024.06.25

メタバースの危険性

「メタバースを導入するデメリットはある?」
「メタバースが普及しない理由とは?」
と疑問を持っている人はいませんか。

メタバースは、ユーザ間でコミュニケーションを図ったり、買い物をしたりなど、さまざまな方法で利用されています。
メタバースの導入を検討している企業は、メリットに加え、デメリットやリスクを理解しておくことが大切です。

今回の記事では、メタバースの基本的な知識をはじめ、企業とユーザー目線でメタバースのデメリットをそれぞれ解説します。メタバースの効果的な活用方法についても説明するので、ぜひ参考にしてください。

メタバースとは

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メタバース(Metaverse)とは、簡単に説明すると「仮想空間を用いたサービスの総称」のことです。

アメリカのSF作家ニール・スティーヴンス(Neal Stephenson)氏が著した小説「Snow Crash(スノウ・クラッシュ)」において、仮想世界を指す言葉として使われたことがきっかけで、メタバースという言葉が知られるようになりました。

近年は、教育や小売、ゲーム、建築、製造など、幅広い分野でメタバースが取り入れられています。

関連記事:メタバースの意味とは?仮想空間でできること、メリット、活用事例、始め方を紹介

メタバースの市場規模

市場グラフイメージ
それでは、メタバース市場は今後どのような動きを見せるのでしょうか?

総務省のホームページによると、メタバースのグローバル市場は2021年の時点で「4兆2,640億円」に及ぶことが明らかになりました。
さらに、2030年までにはメタバースのグローバル市場が「78兆8,705億円」にまで拡大すると予想されています。
今後はメディアやエンターテインメント、教育、小売りなど、あらゆる領域での活用が期待されています。

参照:総務省「第2部 情報通信分野の現状と課題」

【企業側】メタバースのデメリット・危険性

メタバースのデメリット・危険性
メタバースをビジネスで活用していく上で、デメリットや危険性が気になる人は多いのではないでしょうか?
以下で、メタバースのデメリットを紹介します。

ハッキングされる可能性がある

メタバースを導入するデメリットとして、ハッキングされる可能性がある点が挙げられるでしょう。
具体的に説明すると、ユーザーの個人情報や企業の機密情報、デジタルアセットなどが流出するリスクがあるということです。
メタバース空間は、Web上よりもリッチなデータが集まることが予想されます。また、メタバースでは、ファッションアイテムや土地の売買が行われることがあります。
そういった環境で悪意のあるハッカーによってハッキングされてしまうと、大きな損害につながってしまうでしょう。

コストがかかる

導入時にコストがかかる点も、メタバースを取り入れるデメリットの一つです。
サービスの内容によっても異なりますが、独自ユーザーを対象にしたメタバースを開発する場合、「100万〜1,000万円」程度のコストがかかります。
プロモーションに活用する場合は「10万〜500万円」程度、メタバースイベントに出展する場合は「無料〜100万円」程度のコストがかかると言われています。
メタバースの費用対効果を考えると、長期的にはコスト効果が高いと言えますが、実際はイニシャルコストを懸念する企業も少なくありません。

法整備が整っていない

メタバースを取り入れるデメリットには、法整備が整っていないことも挙げられます。
メタバースが注目され、多くの企業がビジネスに取り入れ始めたのは最近のことです。そのため、犯罪が起きた時の対応方法などが定まっていません。
例えば、他のアバターの映り込み、ハラスメント・いじめ、著作権、財産的権利、商取引などの問題が生じた際に、企業が取るべき対応が不明瞭な状態ということです。
メタバースに対する法整備は、今後進められていくと予想されますが、企業側は法整備が整っていないことを認識しておく必要があります。

高度なセキュリティ対策が必要

メタバースを取り入れる際に懸念されることとして、高度なセキュリティ対策が必要な点が考えられるでしょう。
先述した通り、メタバースにはハッキングなどのリスクが伴います。企業側はそういったリスクを理解して、高度なセキュリティ対策に注力する必要があります。
通常のセキュリティ対策に加え、デジタルアセットの盗難を防ぐなど、メタバース特有の対策も重要です。

【ユーザー側】メタバースのデメリット・危険性

メタバースのデメリット・危険性
メタバースを導入する際は、企業側だけでなく、ユーザー側にもたらされる危険性についても理解することが大切です。
以下で、ユーザーにとってのメタバースのデメリットを紹介します。

中毒性が高い

ユーザーにもたらされるメタバースのリスクとして、中毒性が高い点が挙げられるでしょう。
メタバースは没入感を覚えやすい空間です。そのため、ユーザーは依存しやすく、心理的に悪影響を及ぼす可能性があります。
近年は「ファントムタイムライン症候群」という言葉を目にする機会が増えました。ファントムタイムライン症候群とは、現実世界と仮想空間の区別がつかなくなる状態のことです。
メタバースを導入する企業は、こういったユーザーに与え得る心理的なリスクについても理解する必要があります。

運動不足に陥る

メタバースがユーザーに与えるリスクとして、運動不足に陥りやすい点が考えられます。
先ほど説明したように、メタバースは没入感があり、多くの時間を費やすユーザーも出現することが予想されます。
そういった場合、現実世界で活動するよりも行動量が少なくなってしまうため、運動不足に陥る危険性があるのです。
最近は、筋トレをしないとクリアできないメタバースゲームも見られます。企業側には、ユーザーに与えるリスク・課題を解決するようなサービス展開が益々求められると言えるでしょう。

メタバースの効果的な活用方法

メタバースの効果的な活用方法
それでは、効果的にメタバースを活用するにはどうすればいいのでしょうか?以下で、メタバースの活用方法を紹介します。

セキュリティを強化する

効果的にメタバースを活用するためには、セキュリティを強化することが重要です。
メタバース上のリッチなデータが外部に流出してしまうと、膨大な被害につながってしまいます。そうなると、企業の信頼性が損なわれてしまい、今後のビジネス展開にも大きな影響を与えかねません。
そのため、認証システムを導入する、不正検知システムを強化するなど、企業にはセキュリティを強化することが求められます。

法整備に関する最新情報を収集する

メタバースを活用する場合、法整備に関する最新情報を収集しましょう。
メタバースやNFTに関する法律は、現在進行形で整備されています。つまり、日々法律がアップデートされる可能性があるということです。
国内だけでなく、海外での動きも含めて、今後法整備がどのように行われていくのかを予測しながらビジネス展開を進める必要があります。
外部の専門家に話を聞いたり、インターネットで情報を検索したり、さまざまな方法で最新情報を収集してください。

ユーザーへの教育

メタバースを導入するにあたって、ユーザーへの教育という視点も覚えておきたいポイントです。
没入感のあるメタバースは、中毒性が高くユーザーが依存してしまう可能性があります。
サービスの利用前に、メタバースを利用する際の注意点を読んでもらう、注意動画を試聴してもらうなどして、ユーザーへの教育を行いましょう。
さらに、メタバースの使用時間を表示するなど、中毒になりにくい仕組みを整えるのも良いでしょう。

活用方法を理解する

メタバースの活用方法を理解することが大切です。
メタバースの活用方法やシーンは幅広く、業界や企業によって最適な活用方法は異なります。自社にあった施策を実施するためにも、どういった活用方法があるかを理解する必要があります。
例えば、メタバース上で広告を打ち出す、プロモーションイベントを開催するなど、収益につながる活用方法を把握しておきましょう。
活用方法の一つに、デジタルマーケティングの手段として活用する方法が考えられます。「Roblox(ロブロックス)」は、月間2億6千万人以上が利用する巨大ゲーミングプラットフォームです。

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まとめ

今回の記事では、メタバースのデメリットを懸念している企業の担当者に向けて、(企業とユーザにとっての)メタバースの危険性、効果的な活用方法について解説しました。
あらゆる業界で注目されているメタバースですが、セキュリティや法整備、ユーザーに与えるリスクなども理解する必要があります。
メタバースのリスク対策を徹底した上で、メタバースを取り入れたいという企業は、メタバースに関する専門知識を持った制作会社の活用をご検討ください。

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