3DCG制作の基本と制作会社の選び方や費用を紹介

2026.05.13

3DCGは、今やゲームや映画だけでなく、企業のマーケティングやプロモーションに欠かせない技術となりました。

実写では表現できない自由な演出や、製品の内部構造を可視化できる点は、ビジネスにおいて大きな武器になります。

しかし、いざ導入しようとすると「何から始めればいいのか」「自社で作るべきか外注すべきか」と悩む担当者の方も多いでしょう。

本記事では、3DCG制作の基礎知識から、目的に合ったソフトの選び方、信頼できる制作会社の選び方まで、分かりやすく解説します。

3DCGとは?2Dとの違いと主な用途

3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)とは、コンピュータ上の仮想的な3次元空間に立体的な形状を作り出し、それを画像や映像として書き出したものです。

最大の特徴は、2D(2次元)のような平面的な描写ではなく、物体をあらゆる角度から自由に眺めたり、動かしたりできる点にあります。

2Dイラストは視点が固定されていますが、3DCGは一度データを作れば、カメラを回すだけで別カットの画像を何枚でも生成できます。

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3DCGの主な用途・活用シーン

3DCGの活用シーンは多岐にわたり、業界ごとに異なる目的で導入されています。

主な活用例を以下の表にまとめました。

活用分野 主な内容とメリット
ゲーム・メタバース プレイヤーが操作するキャラクターや背景の作成。
Robloxなどの空間構築。
広告・マーケティング 実写では撮影困難な商品の内部構造や、スタイリッシュなプロモーション映像。
建築・不動産 未完成のマンションやオフィスの完成予想図。
内覧用のバーチャルツアー。
製造・プロダクト 試作機を作る前のデザイン確認。
マニュアル用の立体図解。
エンタメ・配信 アニメーション映画の制作や、VTuberなどのアバター制作。

ゲーム業界では、Robloxのような巨大なプラットフォームが登場しています。

こうした空間でのブランド体験を支えるのも3DCGの役割であり、現在はエンタメから産業利用まで、ビジネスのあらゆる場面で不可欠な技術となっています。

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3DCG制作の基本的な作り方【7ステップ解説】

3DCG初心者の場合、まずは全体の流れを把握することで、どこにコストや時間がかかるのかを理解しやすくなるでしょう。

ここでは、一般的な制作フローを7つのステップに分けて解説します。

ステップ①:コンセプトデザイン・企画

制作の土台となる工程です。

何を作るのか、ターゲットは誰かといった目的を明確にし、デザインの原案となるラフスケッチや設計図を用意します。

この段階での仕上がりのイメージ共有が、後の手戻りを防ぐ重要なポイントになります。

ステップ②:モデリング(3DCGモデリング)

仮想空間に物体の形を作る工程を3DCGモデリングと呼びます。

「ポリゴン」と呼ばれる多角形の面を組み合わせて、キャラクターや製品の形状を形作っていきます。

粘土をこねるように直感的に形を作る手法や、数値を入力して精密に作る手法など、対象物に合わせて使い分けます。

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ステップ③:テクスチャリング

モデリングした真っさらな物体に、色や模様、質感を貼り付けていく作業です。

金属の光沢や木目のざらつきなどを細かく設定することで、本物に近いリアリティを持たせることができます。

ステップ④:リギング・アニメーション

静止したモデルに「骨組み(リグ)」を入れ、動きを制御できるようにする工程です。

キャラクターであれば、関節の曲がり方や筋肉の動きを設定し、その後、時間軸に沿ってポーズをつけてアニメーションを作成します。

ステップ⑤:ライティング・カメラ設定

空間に仮想の照明を配置し、影の出方や光の強さを調整します。

同時に、どの位置から、どのようなレンズで撮影するかというカメラアングルを決定します。

これにより、映像としてのドラマチックな演出が可能になります。

ステップ⑥:レンダリング

これまでに設定したデータを計算し、最終的な画像や動画として書き出す工程です。

品質を高めるほど計算量が増え、数時間から数日の処理時間がかかることもあります。

近年は、リアルタイムで計算を行う技術も進化しています。

ステップ⑦:コンポジット・ポストプロダクション

レンダリングされた素材に、特殊効果や色補正を加えて仕上げる工程です。

複数の背景とキャラクターを合成したり、光の粒を追加したりして、最終的なクオリティを引き上げます。

3DCG制作ソフト・アプリの選び方と主要ツール一覧

3DCG制作ソフトには、無料から数十万円するプロ仕様のものまで、多くの種類があります。

目的や予算、自身のスキルレベルに合わせて選ぶことが大切です。

以下の表に、代表的なツールの特徴をまとめました。

ソフト名 種類 主な特徴 スキルレベル
Blender 無料 全工程をカバーする高機能。利用者が多い。 初心者〜上級者
Tinkercad 無料 ブラウザで動作。積み木感覚で作成可能。 初心者(教育用)
Metasequoia 有料/無料 日本発。操作がシンプルで分かりやすい。 初心者〜中級者
Maya 有料 映画・ゲーム業界の標準。機能が豊富。 中級者〜プロ
3ds Max 有料 建築・CAD連携に強い。精密な描写が得意。 中級者〜プロ
ZBrush 有料 彫刻のように造形。フィギュア制作に最適。 プロ向け

無料で使えるおすすめ3DCGソフト・アプリ

まずはコストをかけずに始めたい初心者の方には、以下のツールがおすすめです。

Blender(ブレンダー)

世界中で最も利用されている無料の3DCG制作ソフトです。

モデリングからアニメーション、レンダリングまで、有料ソフトに匹敵する機能を備えています。

ユーザーが多いため、インターネット上で操作方法の解説を簡単に見つけられる点が大きな魅力です。

参考:Blender

Tinkercad(ティンカーキャド)

ソフトをインストールする必要がなく、ブラウザ上で動作する3DCG作成サイトです。

四角や円柱などの図形を組み合わせるだけで形を作れるため、専門知識がない初心者や、お子様の学習用としても親しまれています。

参考:Tinkercad

Metasequoia(メタセコイア)

日本製の老舗ソフトで、日本語のヘルプやコミュニティが充実しています。

操作画面が分かりやすく、モデリング機能に特化しているため、キャラクターの形を作る練習に最適でしょう。

参考:Metasequoia

プロ向け有料3DCGソフトの比較

ビジネスとして高品質な映像や、大規模なゲーム開発を目指す場合は、業界標準のソフトが選ばれます。

Maya(マヤ)

ハリウッド映画や日本の大手ゲーム会社で広く使われている、3DCG制作ソフトの代表格です。

特にキャラクターの動きを作るアニメーション機能が非常に強力で、複雑な表現も思いのままに制御できます。

3ds Max(スリーディーエスマックス)

建築業界や製造業のビジュアライゼーションにおいて、広く利用されています。

CADデータとの親和性が高く、フォトリアルな静止画や、建物の完成予想図を作成するのに最も適したツールの一つです。

ZBrush(ズィーブラシ)

「デジタルスカルプト」と呼ばれる、粘土を彫刻するように造形する手法に特化しています。

モンスターの皮膚の質感や、人物の筋肉など、複雑で有機的な表現において圧倒的な精度を誇ります。

3DCG制作を外注するメリット

自社で3DCGを内製するには、高性能なPC環境や高額なソフト、そして何より熟練した技術者の確保が必要です。

そのため、多くの企業では3DCG制作会社へ外注する手法が一般的となっています。

メリット①:高いクオリティを短期間で実現できる

専門のクリエイターは、長年の経験から「魅力的に見せるコツ」を熟知しています。

独学で数ヶ月かかるような表現も、プロなら短期間で、しかも商業レベルの品質で仕上げてくれます。

特に、企業の顔となるプロモーション映像や広告では、このクオリティの差がブランド価値に直結します。

メリット②:自社リソースをコア業務に集中できる

3DCG制作は、一つのモデルを作るだけでも膨大な作業時間を要します。

外注を活用すれば、担当者の方は企画の立案やマーケティング戦略の構築といった、本来集中すべきコア業務に専念できます。

トータルでの人件費や教育コストを考えると、外注の方が経済的なケースも少なくありません。

メリット③:最新技術・表現手法を活用できる

3DCGの世界は日進月歩で、新しい表現手法や技術が次々と登場します。

制作会社は常に最新のトレンドやソフトのアップデートを追いかけています。

newtraceのような3DCG活用の知見を豊富に持つパートナーであれば、例えばRobloxを活用した最先端のマーケティング施策など、技術トレンドを反映した提案を受けることが可能です。

newtrace株式会社

3DCG制作の費用相場と内訳

外注を検討する際に、最も気になるのが費用面でしょう。

3DCGは「何を作るか」によって、作業工程の重さが全く異なるため、価格の幅も非常に広くなります。

費用を左右する主な要因

コストを決定する大きな要因は、まず「形状の複雑さ」です。

シンプルなプロダクト製品と、髪の毛一本まで描くキャラクターでは、工数が大きく変わります。

また、静止画なのか、数分間のアニメーションなのかという「動きの有無」も大きく影響します。

そのほか、短納期での依頼や、大幅な修正回数の増加なども、追加費用の原因となるでしょう。

制作物別の外注費用相場

一般的な制作物の相場感は以下の通りです。

制作内容 費用目安 備考
キャラクターモデリング 20万円〜100万円以上 デザインの複雑さやリグ設定による
背景・環境モデリング 15万円〜80万円 密度や広さによって変動
広告用プロモーション動画 50万円〜300万円以上 尺やエフェクトの量に依存
建築パース(静止画) 5万円〜20万円 1カットあたりの単価

費用を抑えるためのポイント

コストを最適化するには、まず「用途を明確にして、過剰なクオリティを求めない」ことが重要です。

例えば、Webサイトの片隅に載せる画像であれば、映画品質のモデリングは必要ありません。

また、過去に制作した3Dデータを使い回したり、素材となる写真や図面をあらかじめ揃えておいたりすることで、制作会社の作業時間を短縮し、見積もり金額を抑えることができます。

3DCG制作会社の選び方と依頼前に確認すべきポイント

最後に、自社のプロジェクトを成功させるための、3DCG制作会社の選び方をご紹介します。

ポイント①:得意分野・実績ポートフォリオの確認

制作会社によって「フォトリアルな建築が得意」「ポップなキャラクター制作が得意」など、強みは異なります。

過去の実績(ポートフォリオ)を見て、自社が作りたいイメージに近い作品があるかを確認しましょう。

実績が豊富な会社は、特有のトラブルへの対処法も知っているため、安心して任せられます。

ポイント②:見積もり・契約・著作権の確認

見積書を受け取った際は、単に総額を見るだけでなく、内訳を細かく確認してください。

特に、修正は何回まで無料なのか、納品物の著作権は自社に帰属するのか、といった点は重要です。

後々のトラブルを防ぐためにも、契約内容は書面で明確にしておくべきでしょう。

ポイント③:コミュニケーション・サポート体制の確認

3DCGは形がないところから作り上げるため、担当者との意思疎通が非常に重要です。

こちらの要望を丁寧に汲み取ってくれるか、進捗報告はこまめにあるかを見極めてください。

newtraceでは、単に作るだけでなく、ビジネスの課題を解決するための最適な技術選定から並走する体制を整えています。

まとめ

3DCGは、現代のビジネスにおいて強力なコミュニケーションツールです。

無料ソフトで自ら手を動かしてみるのも一つの道ですが、ビジネス成果を急ぐのであれば、専門の制作会社への依頼が近道となるでしょう。

newtraceでは、広告用CGやプロモーション映像の制作、さらにはRobloxなどのプラットフォームを活用した新しいデジタル体験の構築を支援しています。

また、「360 SPACE」というバーチャル展示会サービスも展開しており、Webブラウザ上で手軽に高品質な3D空間を体験できるソリューションも提供しています。

「3DCGを使って何か新しいことを始めたいが、具体的なプランが固まっていない」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。

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